夜明けの唄【単行本版】
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夜明けの唄【単行本版】

ユノイチカ

人物の描き分け力に感服

2025年10月10日
この作者様は何と言っても人物の描き分け力が凄い。老若男女:じいさんばあさん、壮年男女、青年男女、少年少女、幼児、産まれたての赤ちゃんまですべての年代において、頭身のバランスまで完璧。そして身分と国籍:明らかにそこら辺の島民とは違う顔立ちの領主シヨン、わかりやすいそばかすのレティ、目元がアジアなコノエとジュノ。髪色と髪型の違いだけで判別させる作家さんも多い中、この作者様は別格だと思う。そのほか人物の動き、背景、建物の描写、セリフのセンスも、すべてが秀逸。
お話は、結末がまずできているところから作り込まれているそうなので、読者達の意見によってあらすじが変わって(引き延ばされて)いくことは無さそうだけど、発表のペースがゆっくりなので、次巻の発売そして「究極のハッピーエンド」を気長に待ちたい。とてもしっかりした世界観が構築されていると思う。
某作品と似ている、というレビューを見かけるが、それを言ったら婚約破棄された令嬢ものとか、異世界に転生ものとかはどうなると思うので自分は気にならない(そもそも婚約破棄、異世界ものが乱立しているのも気にならない)。
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