仕方ない戦争は日常の中にもある。

5巻が出た頃からずっと読んでいましたが、ついに完結まで読み終えました。安い言葉ではありますが、非常にいいストーリーだったと思います。

守りたい物の為に戦う事って美徳とされがちではあるけど、美徳と捉えずに仕方ない戦いと捉えることで自分の背負う物が増えていく。目的の為にどこまで真剣になれるのか、それが人にどう伝わっていくのか、みんながみんな崇高な思想にならないのもまたリアルでした。

ヴァイキングの時代背景、欧州舞台のストーリーではありますが、描かれている内容自体は現代でも様々なところで実際にあるような人の心理と重なる部分があると思います。

漫画のストーリーを歴史と言っていいのかは別として、歴史から学ぶ為の良い作品だと思います。前半があるからこそ後半がより際立っています。
戦争ものが嫌いだからと忌避することはわかりますが、本当におすすめです。