このレビューはネタバレを含みます▼
もし私がこの脚本で映像を撮っていたら、そういう映像の切り取り方はしないという画角や風景を自然に配置しているのが憎い。天才の所業。
例えば、海外遠征のホテルで同室の友人と話す綾瀬川のシーン、洗面所から漏れる明かりと、天井の火災報知器がクローズアップされる。
普通そんなものアップにはしない。
でも本人たちを映さないことで、どんな表情をしているのか、無言の空気の表す気まずさのようなものがありありと紙面に映し出される。映画のような静かさをまといながら、どのシーンが1番心に来たか友人と語り合いたくなるような熱量のこもった作品。