独特のリズムと語り口

ネタバレ

2025年10月16日

このレビューはネタバレを含みます▼ よくある異世界転生ものですが、行き先が児童書なのが面白いなと思います。
児童書なのでいろんなとこが様式美というか、まぁよくあるよくあるで埋め尽くされてるわけなんだけど｢魔法使いと箒と黒猫｣とか｢悪い魔法使いと王子様｣とか。
それを転生からBLにねじ曲げていくのに、全然強引さがなく、リアルに進むのが独特。
いやここはもう少し目の覚めるようなアクシデントがあっても…いやもっと感情の高ぶりが欲しいんだが…というこっちの期待を永遠に裏切る展開。
最大のドラマがルイくん拉致事件なんだけど、そこに出てくるルイくん、リアム、腹黒魔法使いみんな緩い敬語で(ちゃんとした敬語ではないのに全員ですます)でみんなどこか冷静だし、泣いたりわめいたり、叫んだり抱き締めたりさぁ！そういうの見たいんだよー！って思ってしまいました…。
あと、みんながすますしゃべってたら美形魔法使いの丁寧語の冷たさが伝わらないように感じました。

ベッドの場面もなんか若くてかっこいいはずのリアムが少しおっさんぽく感じたというか、いちいちルイに言わせようとしてんのキモいと思っちゃった。

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Nat さん

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