ifの額縁
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ifの額縁

池野恋

面白かった!

ネタバレ
2015年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私もやはり「ときめき」の続編があると知って購入したクチです。
しかし、表題の短編がとても面白かった!こういうファンタジックなお話はもはや池野先生の専売特許では(笑)
そのドアを見つけられた者だけが入れる不思議な画廊。出迎えるのはホストと見まごう美青年たち。そこではふたつの極端な未来を見ることができます。必ずそうなるわけではないけれど、人生の迷いには十分なヒントで、いつしか前向きな気持ちになれる。30代になってまだ10年前とあまり変わらない迷いを抱えた私としては、ここ行きたいと思いました(笑)
そして「ときめき」ですが、こちらはかなり駆け足気味な印象でした。メインは蘭世と俊なのかな。次に愛良。なるみと鈴世はどうしても影が薄くなりがちですね(^_^;) 蘭世と俊が50代と聞いて引いたそこのアナタ、ご心配無用。絵はアラサーの愛良とあまり変わりません(笑)その後一挙紹介的な感じで、ストーリー性はなかったです。
個人的には曜子はその場に出してほしかったなあ。蘭世と同じくらい、彼女あっての「ときめき」。結局、蘭世たちの正体を曜子は現在は知らないって流れになってると思うのですが、なるみよりはるかに知るべき存在だと私は思ってるので(笑)夢々とレオンが本当に結婚すれば消された記憶を戻してもらえるのでしょうか。
しかし、ヤクザの娘が市議会議員になれるのかと(笑)あと、俊はともかく30代の卓がパソコン打つの遅いってのは、今どきないかなあと妙に気になりました。まあ、こういうのはそんな野暮なツッコミをせずに楽しまないとですね。
池野先生は愛良編から絵のタッチが変わってしまって、個人的には蘭世後半〜なるみ編の絵が好きです。その頃に戻らないかなぁというのが密かな願いです。
長くなりましたが、まだまだ語りつくせません!でもオススメの一冊です。
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