レビュー
今月(5月1日~5月31日)
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シーモア島


投稿レビュー
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結局何だったんだろう2023年7月9日最初はとても面白かったし興味深く読んでました。
おそらく大人の事情にいろいろ振り回されたんでしょう、途中で出版社が変わるとか聞いたことないし、4巻あたりから迷走がひどくなってついていけなくなりました。それとも作者の迷走が原因?わからん。
家庭の問題は真修の方にありそうだったのにいつのまにか聡子と母親の問題が前に出てきて、「あれ、聡子ってこんな拗らせ設定だった?」と混乱。真修のひどい家庭環境もばあちゃんの登場で解決したみたいになってるし、一応真修の成長後も父親が出てきてその回収はあったけど「そういう感じではなかったような?」と消化不良。
聡子の行いに対する真修父の怒りも実はそこまでではなく、椎川さんの腹いせが含まれていた…?それはダメでしょ。「見知らぬ大人が勝手によその子供を振り回し、その親に都合のいいことしか言わなかった罰」は、真修の父の「親側の当然の怒り」として、聡子はストレートに受けなくてはいけなかった部分だと思う。それを受け入れ、乗り越えてこそ真修と聡子は次のステージに行けるはず(一応そうなってはいるが、あれこれ迷走しているので説得力が皆無)。
セリフやキャラクターたちの気持ちがひとつひとつ細やかに言語化されていたのはたぶんとても丁寧な仕事なのでしょうが、かなりピンポイントすぎていまいちピンと来ないことも多い中で、話を動かすポイントが後付け(としか思えない)であれこれひっくり返されたためにそれらが宙に浮いた感じで、途中から何を読んでるのかわからなくなりました。ので、結局二人の間にあったものや、二人が出した答えもしっくりこなくて、結末がどうなったのか読み直してみてもやはり入ってこなくて「…で、結局何だったんだろう」しか浮かびません。
弟の名前に「イチ」がついてるとか微妙なくだりの回収があったかどうかもパッと思い出せませんし、ここまで書いたことに勘違いがあるかもしれないけど、それを確認する気も起きない。それくらいの迷走でした。
それでも買い続けたのはやはり真修というキャラクターの魅力と成長を見守りたかったからだと思う。
2巻くらいまでの調子で走り抜けてたら、何度も読み返したくなるような名作になった気がするので、とても残念。 -
漫画として、大きく残念なところが2022年5月19日無料1巻までのレビューです。
主人公が本当にいい子なのと、色々抱え込みすぎて誰かに甘えたくなる気持ちも、ふと出会った大人の男性に惹かれる気持ちもとてもよくわかるし、丁寧な描かれ方はとで瑞々しい…のですが。
最近の少女漫画ってこうなんですかね?それとも相手が大人の男性だからなのか、それとも単に作者がそういう方なのか?
手作りのお菓子をまず「食べれますか?」を確認してから渡すところとか、友達への接し方とかにも「そういうの」をすごく気にしてるなぁ…と思わせるところがいくつかありました。
別に悪いことではないし、リアルなら大切だと思うんですが、作者がそれに「縛られてる」というか…、そもそも主人公がそういう設定なだけに、漫画でたびたび出てくると少し窮屈に感じました。せっかくのキラキラ感が薄くなるというか、漫画であまりその辺りをリアルに寄せすぎると不粋というか。逆にリアリティが増すと感じる人もいるかもしれませんが。
一番残念だったのは主人公の相手に対する素直な気持ちを「気持ち悪い」と表現していたところ。少女漫画ってそもそもどんなテーマでも、その時期ならではの純粋な気持ちを描くものだ思うのに、しかもこれは恋愛ものだから1番大事なところなのに、主人公自身に「気持ち悪い」と言わせてしまうのは、ものすごく大きな矛盾ではないですか?担当さんとか誰も引っかからなかったのかな。
単純にジェネレーションギャップなのかもしれませんが、少なくともこれまで読んだ少女漫画ではなかったひと言です。「何言ってんの私」とか「よくばりになってく」とか「こんなに自分勝手だったかな」みたいなのはありましたが。
「気持ち悪い」は残念すぎるチョイスで、私はそこで盛り上がりかけてた気持ちをポッキリ折られてしまいました…。 -
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面白いけど2020年11月10日他にない話だし、目のつけどころも独特。時代にあってるし、話の進め方もテンポがよくてするする読めて、基本的に文句なく面白いです。
ですが…砂時計のころからうっすら思っていたのですが、芦原先生って若い女の子とかOL、サラリーマン、またその世界にけっこう偏見がありませんか?
田中さんの会社での扱われ方や朱里の田中さんラブを抜いた部分とか、OLや笙野さんの元カノが会社で結婚相手探ししか考えてなさそうな描写とか、小西のキャラとか。いないとは言いませんが、他の作品も含め、意外とそういうシーンがほとんどテンプレばかりです。
漫画家さんだから知らないにしても、ドラマとかでよくある感じの世界を現実でもそのまんまだと洗脳されてそうというか…それこそ笙野さんのように。
マンガの軸はどれもこれも深い考察がある感じでそこが人気なんだと思うのですが、どうもそのあたりで危うさを感じる作家さんです。全部を鵜呑みにせず、案外一歩引いて読んだほうがよさそうな気がします。 -
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最終巻でビックリ2018年11月11日途中から展開もセリフもワンパターンだし彩香ママがそこまですごいことしてるとも思えなかったんですが、なにせ自分とは縁遠い世界なので興味深く読んでました。
でも最終巻を読んでびっくり!不幸な生い立ちのもと抱いた上昇志向に始まった話で、最終的に女帝にのぼりつめ(させ)た主人公に、「なぜあなたは『私が私が』なの、女は夫を支えて子供を…」なんてセリフを言わせるとは。20巻以上も描いてきて、宿命のライバルとの最後のやり合いでそれ??と。彩香を挫折させることなく持ち上げ続けたストーリーですが、この作者たちが根っこで女性をどう見ているのかが、このセリフに表れてる気がしました。 -
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画面がうるさいのがちょっと。2018年8月20日秋吉家シリーズが大好きで学生の頃よく読んでました。
この作品は途中で読まなくなってしまったのですが、久々に読んでみて色々思い出しました。
この作者さん、絵はすごく上手いのにページ全体がめちゃめちゃとっ散らかってるんですよね…しかも、作者自らのツッコミを入れるためだったりする。そうじゃないところはすごくきれいなのに。
以前からその傾向はあったけど、年々ひどくなっていって、そこは読者が楽しむところなんじゃないかなぁとハナにつくようになって離れてしまいました。
話はしっかり作りこむ人なので無駄がない展開ですけど、それも人の不幸が多かったりするのも気になりだし。
絵がどんどん幼稚化したせいもあるのか、周りでもほとんどの人が卒業してます。
才能はすごくある方なので、今でも楽しめたらよかったなぁと残念です。 -
好スタートからの息切れ2018年6月23日無料版で興味を引かれたので、そのあとネカフェ行ったときに読み通しました。
全員死んだ設定もさることながら、ラブゲームでカップルになれた2人だけが生き返られるとなれば、どんだけ入り組むものかと思いますが、大して生に執着ないキャラも多く盛り上がりはイマイチ。
中だるみしてきて、さらにユアンが気づいたっぽいのを見て神様のオチに嫌な予感がし始め、予感的中しそんなんかよ〜と脱力しました。
ところで、静江が浦沢直樹の名作YAWARA!に出てきた柔ちゃんの大学の友達にそっくりすぎて、読んでる間中彼女にしか見えなかったです。いいね
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