曽根富美子傑作選 死母性の庭
」のレビュー

曽根富美子傑作選 死母性の庭

曽根富美子

表題作

2015年5月15日
厚なんて、いたって普通の乳幼児だと思いました。子どもなんて大人の都合通りにならないのが当たり前で、母親も産んでからずっと寝不足が続いたりホルモンの関係で精神的にも落ち着かなかったりで、まして主人公のようにうまく他人に頼れなかったら簡単にああなってしまうだろうなと…。
厚がいたずらするのも、大人の反応を見てるからだと私は感じました。これをやっても許されるのか、ここまでなら大丈夫なのか試しているというか。
私も子育て中思ったことが、仕事は辞めたり転職できるけれど、子育ては一度始まったら辞められないし逃げられない。
思った以上にいろいろ考えさせられた話でした。
子育て中や、これから子どもを持つ方に読んでほしいです。
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