美貌の宰相様がまったく乗り気でなかったので、好き勝手したら、なぜか求婚されてしまった 溺愛とお菓子でお腹いっぱい
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美貌の宰相様がまったく乗り気でなかったので、好き勝手したら、なぜか求婚されてしまった 溺愛とお菓子でお腹いっぱい

IO(伊川伊織)/坂本あきら

コミュ力も学べる溺愛ものです笑〜

ネタバレ
2025年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを投稿していなかった、と自分で自分が可笑しくなった程、何周目だろうっていうくらいに繰り返し読んでしまう程に大好きな作品です。
 嫌な人が一人も出てこなくて、只管に、30歳を過ぎたバツイチ男の本気の恋が描かれるのです。凄いです。笑えます! しかも本人のスペックが容姿端麗頭脳明晰筆頭公爵家現当主王国宰相職というとんでもないハイソです。しかしながら女心というものだけはちっとも解せなかった結果、女性に疲弊し女性嫌いになり顔筋機能不全持ち(≒無表情)になってしまったというポンコツでもあります。
 そんなバツイチ男の元嫁がまた王国一の美女だったというから、読者としては元お嫁様vsヒロインちゃんって構図も初読では期待しつつ拝読してしまうのですが、無い、無いのですね、恋愛的な修羅場というものがゼロ、皆無です。あるとすればこのヒーローくんが、そのスペックを「全身全霊全力」で行使し、ヒロインちゃんを物理ででも溺愛したら、婚前に3週間、婚姻後に3ヶ月と1週間程、爛れて引きこもって王国の政が修羅場と化しちゃった、という…
 ヒロインちゃんはヒロインちゃんで、ヒーローくんのお顔がとにかく大好きなチョロインで、そしてヒーローくん最溺なそのあっけらかんと物を言う気質で、それも面白くて堪りません。お陰でヒーローくんの顔筋不全症は全快し、ぱぁぁぁぁあっと輝きキラッキラになります(←)。
 作者様は本当に凄い筆致力と、毎周、ただただ感心しグルグル巡って拝読しております。前作も大好きで巡りますが、塩っぱいと甘いのエンドレスに困ることも…
 本作はある意味、コミュ力の真髄を描いた作品だと思います。きちんと言語化できる、というのがコミュニケーションの基礎だと思いますので、そういう意味では、最適なテキストかもしれませんキリッ!
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