「来世もどうせ愛してる【コミックス版】
」のレビュー

来世もどうせ愛してる【コミックス版】

とまぜ/久松エイト

不老不死の呪いを祝福に

ネタバレ
2025年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校3年生の日下部常盤は、両親の海外赴任が決まり、海外なんて行きたくないと家を飛び出します。そこで毎朝出会う青年と顔を合わせます。会うと必ず「気をつけて」と言ってくれる青年・晶良に誘われるままに常盤はその家に行き、そのまま抱かれてしまいます。抵抗できないばかりかその行為はなぜか懐かしく、常盤は晶良の暮らす屋敷でともに暮らすことになるのでした。千年、常盤のことを待っていた、どんなに生まれ変わっても絶対に間違えないと言い切る晶良に「呉羽」と呼ばれるたびに、常盤は晶良のことが切なく恋しく、何があってもこのひとを守らなくてはと思います。やがて常盤は、呉羽が18の時に晶良を狙った矢に撃たれて亡くなったことを知ります。心から愛する想いぴとを亡くした晶良は、年取ることも死ぬこともなく千年間、呉羽の生まれ変わるたびに何とか救けようとして失敗し続けてきたのでした。現在の常盤と過去の呉羽とが重なり合い混じり合い、呉羽の想いと常盤の心がひとつに溶け合います。久松作品ならではの力強さに、いつもとは違う絵柄が効果的でとてもドラマティックでした。
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