このレビューはネタバレを含みます▼
無料の試し読みから引き込まれ、既刊すべて購入して読み切りました。
思い込みが強く、人の感情の機微を言葉で察するのが難しいから、表面上の態度が優しければすぐに信用してしまう。
知的障害をもった自分のきょうだいにも、みいちゃんに似た部分があります。
福祉や支援が行き届かない・提案されても本人が拒絶した場合はこうなってしまうこともあるのか…と苦々しい思いで読みました。
山田さんのような、ほどよくドライに気にかけてくれる人の存在が、当人にとってもみいちゃんのような子が身内にいる人間にとっても、気持ちが救われることが多々あります。
冒頭の演出から、みいちゃんには過酷な運命が待ち受けていることは確定ですが、最後まで覚悟して読みたいなと思った作品です。