吉祥天女
」のレビュー

吉祥天女

吉田秋生

性についての考え方を変えた作品

ネタバレ
2025年10月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 涼「卑怯だぞ お前は男の一番弱い所を突いてくる!!」
といったようなセリフがあって、初読はよく分からなかったのですが、繰り返し読むうちに、これがこの作品を読み解くヒントだなと思いました。

女の業と、男の業。
タイプ別に、男の業が深い男達が、
女の業を凝縮させた存在である小夜子に狂わされ(反撃され)、破滅していく。

「男の弱さ」とは、男には女が必要だということ。
女の性の誘惑に、抗うのが難しいこと。
女性は性被害に合うリスクが高い性だが、男もまた、リスクを抱えた性であること。

男の下着泥棒はいても、女の下着泥棒はいないでしょう。
女のパンツが欲しいという衝動を抑えられない性、
パンツ一枚で人生を失うリスクを抱えた性。
女からしたら非常に迷惑な話ですが、滑稽であり哀れでもあります。

男って可哀想だな。と、この作品を読んで、考え方が少し変わったというか、
少し余裕を持てたのでした。
(普通の少女、ゆいこの結末もそうでした)

「桜の園」はまた別角度から描かれていて、完成度が高く、こちらもオススメです。
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