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今月(8月1日~8月31日)
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シーモア島
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4等身で描かれるモンゴル帝国歴史ドラマ




2026年6月30日チンギス・ハーンの死後、次世代のモンゴル帝国を、モンゴルの侵攻によって捕虜となったペルシャの奴隷、シタラ(ファーティマ)を主人公にして描かれたお話。実在の人物らしいです。
東西に広大な領土を持つモンゴル帝国の出現により長期の平和が保たれ、東西貿易が盛んになり交流が促進された。後世から俯瞰で見れば世界にとって益があったわけだけど、その時代に生きた人にとっては侵略戦争。命や故郷、誇りを奪われ、悲しみ憎しみを簡単に捨てられるはずもない。
女性であり奴隷であるシタラ。けれども知恵を持つ彼女の復讐は果たされるのか。それとも……
人物が4等身キャラで描かれているので、シリアスでも鬱展開や負の感情に過度に呑まれる事なく、また、このキャライケメンとか余計(??)な情報に惑わされる事もなく、政治や物語に集中する事ができました。読みやすくて面白かったです。奴隷について色々書かれているのも良かった。
歴史の彼女を検索して調べたいのをグッと我慢して、、、続きを待ちます!! -
素晴らしき世界




2026年6月28日言葉を話す個性的なにゃんこ達(ケット・シー)と、これまた個性的で人のいい人間達が織り成す、心が豊かになるファンタジー。
竜も悪魔も、分け隔てなく自分の子として育て上げるおかあちゃんを始めとして、おおらかなキャラが多くて良かったです。
猫と人の共生関係が猫好きには堪らない。
特に羨ましいのは、同じ飯を一緒に食べれる事。人間の食べ物は塩分・油分過多であげられませんからね。寿命に関わる。
この世界のにゃんこ達は寿命も長そう。
もし異世界転生できるならば、この国の一市民になりたいと猛烈に思った作品でした。
スープをふるまいたいし分かち合いたい。 -
宮沢賢治生誕130年/2026年




2026年6月12日今年は宮沢賢治生誕130年だそうですね。
宮沢賢治と言えば「銀河鉄道の夜」を始めとする数々の名作・有名童話の作者ですが、私にとっては詩人です。高校の時賢治の詩にどハマりしていました。
心象スケッチと称した彼の詩。風景や事象や心情が、独特な世界観でもって綴られています。それは童話のようだったり、叙情的であったり。陰鬱、爽やか、ユーモラス、ほか様々な印象で展開される宮沢賢治の思想・心象世界。また、病の床で書かれた一連の詩は、「雨ニモマケズ」がどういう境地で綴られたものかを教えてくれます。
シーモアの電子書籍「選集」2冊のうち、大好きな「青森挽歌」が収録されているこちらにレビュー。(それと表紙の空がイメージに合ってていい)
汽車に乗っている賢治が妹とし子を想う詩、銀河鉄道の夜と繋がりが見受けられる詩です。
童話のような気だるい夢のような描写に想像力が刺激されます。 -
新しい物語世界 指輪やナルニアに匹敵する




2026年6月5日マロニエ王国の七人の兄弟騎士と世界の物語。
ものすんっごくいいです。
1ページ読み進めるごとに、超絶いい、超絶好きを噛みしめました。特に3巻は誇張なしで。
ファンタジーというより、おとぎ話“感”があります。
それは、七人の兄弟騎士の一風変わった名前であったり、まるで絵本のような味わいのある風景だったり。
でも、あくまでおとぎ話”感“であっておとぎ話ではありません。
仲のいい7人兄弟の日常はゆるやかだけど、世界は知れず異変を迎えていて、そこに巻き込まれていきます。
ジャンルとしてはハイファンタジーであるんだろうけど、単純にファンタジーと言いたくないなあ…なんだろう。
ユーモア、政治、謎、脇にも人生・心あり、情愛深く、おそらく壮大な構想で、神話的、なおかつ絵本、そして童話。
笑い、癒されて、戦いにハラハラし、謎に思いを巡らせ、恋の描写にキュン死する。
徐々に広さ深さがかい間見えてくるそれは、物語の新世界を見ているようでした。
いやーんいいのに出会えちゃった♪(大興奮)
無料3巻読み。→追記 11巻既刊読了
好きーっ、最高っ。
温かいし味わい深い。見たことのない展開、お話であり、とても大きな物語。3巻読みから感想は変わらない。一つの新世界を描いていて、その質の高さ、細やかさ、完成度は凄いとしか言いようがない。指輪物語とかナルニアとかそういうのに匹敵する。
直接的にでなく、婉曲にエピを重ねて人を描く技が見事。11巻53話泣いた。行間(?)に色んなものがあり、謎や心の機微を読者に読み取らせる最高の物語。
この作品にあらゆる賛辞を。いくら褒めても褒めたりない。 -
下ネタ上等‼️ 診療コメディ




2026年6月2日下ネタ満載でも、エロではないです。
変態な医者じゃなく、何故か症例が、変態的な患者が来る診療所。
ファンタジーだけど、患者に親身に対応し、治療する姿はリアルなお医者様感があります。腕が良くて、患者がどんなアレでも見捨てない非常に頼りになる先生、顔のシワが素敵です。イケオジだと思うんだけど、誰もレビューで触れていないな。何故だ(あ、一人おられましたw)
遠からぬ昔、魔王が暴れていたらしい。先生の過去が気になります。
訪れる患者が思いっきりお馬鹿さんだけど、それは現在の世界が平和な証で良い事…ですネ……?(汗)
安定した高い画力で描かれた、粒ぞろいの変態コメディ。
下ネタに抵抗がないなら気楽に読めて笑える作品、オススメです。 -
神話が好きな方に 法廷コメディ




2026年5月31日ギリシャ神話の神々は自由奔放で、確かにトラブルを起こし勝ち。
それを現代設定でまさか裁判にかけちゃうとは(笑)
発想が面白いし、神様のキャラ付けが意表を突いてるようで、とても合っている。
主にギリシャ神話のメジャー処なので大抵の人が知ってるだろうし、神話好きなら笑ったりニヤニヤできると思います。
9話から日本、北欧とギリシャ以外の神話も入ってきます。スサノオ回良かった。スサノオガチ勢の私が満足しました。
ケルベロスが可愛すぎ♡だし、所々セリフにセンスを感じます。
ただ、とても面白い回、いまいちな回のバラつきがある。
面白い回はとても好っきーなので★5にしたーい。けど、普段の採点基準で★4。(迷ったけど!)
作家さんの次のオリジナル作に期待します。 -
夏が、変わるかもしれない作品




2026年5月25日蝉の擬人化漫画。フォローしている方の紹介→試し読みで強烈に惹かれて購入。(紹介感謝!!)
法師に例えた3匹の雄蝉と尼蝉の、一生の物語。
蝉と言えば夏、そして樹木。
花よりも木が好きなせいもありますが、舞台である木の描写に見とれて読み留まる事しばしばでした。
(─年月を感じる木肌、枝の曲がり具合、木漏れ日、密な樹々の陰─)
美しく、印象的な自然描写、風景の中で展開される生命賛歌。
蝉の一生にとどまらない生命(いのち)の核心が、描かれていました。
試し読みでビビビときた方にはオススメです。
それぞれの一生、
人生を、命をどう捉えるかはその心ひとつ。
私はこれからの人生、
蝉の声を、これまでと違った風に聴くだろう
刹那で確かな生命の歌 蝉時雨 -
地味に見えて熱い漫画




2026年5月13日崖っぷちの中堅漫画家佐木と、新人編集者の坂本を中心に、時代の変化に伴う漫画業界の裏側を描いた作品。
主にコミカライズ作品ですが、詰め込みすぎでグダグダになっていたり、何気なく描いたであろう絵がシーンや話を台無しにしているのがたまにあって、担当編集者は助言(編集)しないのかな、、と疑問に思っていたのだけど、この作品を読んで、ああ、仕事(編集)しないんだな。と腑に落ちました。
時代の変化は分かるけど、作品の質がおざなりにされるのはやるせない。
20話に出てきたセリフ、「漫画って必要ですか?」は、編集や出版社事情を飛び越えた、漫画の未来への痛烈な問いかけだと思う。
たんたんとした語り口や絵で、一見地味に見えるけど、そこから生み出される喜怒哀楽は決して地味じゃない。熱いものを秘めている。
明瞭なモノローグとセリフ。キャラをステレオタイプに見せておいて、ひっくり返す手法。魅力的なキャラクター達。そして一話一話と、全体的な構成がお見事。この作者さん実に巧い。
紛れもなくいい作品。どのような打ち合わせでもって創られたのだろうか。
3巻完読。
セリフが色々刺さりました。もの凄く笑ったし、もの凄く感動した。
漫画への愛と情熱に溢れた、素晴らしい作品でした。 -
青木先生ならではのユーモア




2026年5月9日映画大好きミワさんが、これまた大大大好きな世界的俳優・八海崇の家政婦に雇われるお話。但し成りすましで。
主人公ミワさんの映画愛が半端なく、映画の事に関して非常に能力が高いです。
こんなん有り得ないと思いつつ、こういう方、シーモア島でお見かけしますね。
少ない情報で、すぐにタイトル拾ってくる方が…尊敬しております♪
時にロジカルなモノローグと、独特な間で表現されるミワさんの心理や、状況が面白い。じわじわ来ます。
じわじわと来たところに大コマで落とす青木U平先生の手腕。
声を出して笑えます。そして、それと同時にミワさんのオタク心に共感して熱いものが込み上げてくる。
特に第10幕(話)は傑作。全私が泣きました。
前作、『マンガに、編集って必要ですか?』も面白かった。青木先生ならではのユーモア、味が炸裂している作品でした。
3巻無料読み。クーポン待ちで続刊購入予定。 -
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はわわ不可避




2026年4月15日皆さんのレビューがはわわしてて、おもろくて、
人を熱狂させる何かがあるらしいと気になってはいた。
以前、立ち読みで読んだ時は分かんなかった。
今回、増量してたんで再度、読んでみた。
!!!?!
なるほどこれは、はわわっ♡♡不可避の神漫画♡♡
BLは主食じゃないし、恋愛要素も無くてもいい。
そんな枯れた私にもこれは分かる。
食 べ た い な ?
そう食べたい。たろの可愛さ尋常じゃない
たろくん泣くなやペロペロしたくなるやん
はああ可愛いはあああ息きれる
お前が可愛すぎるのが悪いってたろの為の言葉やろ
恋愛ものは基本的には同じことの繰り返し。
BLだってもう何万、何十万と繰り返されてる。のに、
ポチらずにはいられない。
ここに至ってこれだけの人の心をトリコにしちゃう物語、
作家さんが出てくるのは凄いとしか言いようがない。
はああ可愛い尊い……
作者様ありがとうございます。沼っていう言葉を久々に実感しました。 -
アニメーター青春群像劇 感動しました




2026年4月13日低賃金かつハードワークと名高いアニメ業界に、高卒で就職した江田美咲、18歳。
彼女と、その同期や先輩、才人、会社の様々な人にスポットを当てて描いた「青春」群像劇。
みんなそれなりに年くってるけど青春を感じるという。
アニメーターって夢のある職業だけど、思った以上に色んな意味でハードで、好きで入っても続かない理由が分かったような気がします。人間としての生活もあり、フィジカルやメンタル的なものもあり、将来の事を考えるとなかなかね。。。
日向野さんの選択がホント良かった。
登場人物達が影響を与えあいながらアニメーターとして、人として、それぞれが成長し、変化し、歩んでいく様に、胸が熱くなりました。 -
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祝☆アニメ化 異世界転移物の歴史的作品




2026年4月6日異世界転移というジャンル。私の知る限りでは新井素子の『扉を開けて』に始まり、1990年代に様々な作品が出され、その中でも『彼方から』が多くの読者を獲得した。異世界転移ものの歴史を語るなら外せない先駆けであり、個人的には最高峰な作品です。
このジャンルを描いてる人は真似したいだろうなと思う素敵なネタ、シーンの数々。
でもバレるんで真似できない。。。(堂々とパクっている作品一つ知っていますが)
イザークとノリコの恋模様がいい・・イザークカッコ良すぎ・・(悶え)
壁ドン概念がない時代の壁ドンシーンはもう♡最高♡
胸ときめかせ何回読んだことか♡♡♡
アニメ化は本当にめでたいし嬉しい。
これを機に、『彼方から』の新規読者が増えて、読者の目が肥える。そのことによって、このジャンルの質がさらに向上する事を、切に願います。 -
残り物には福がある。【初回限定ペーパー付】【電子限定特典付】
読み放題 ラブラブで良しw



2026年4月4日聖女として召喚された主人公が、あれこれあって、60過ぎの伯爵との結婚をあてがわれるお話。おじいさんだけど、これがまあイケオジで紳士で素敵なんです。本物の枯れ専の方にはこの後残念な展開になりますが笑
この作品は、ヒロインの天真爛漫さが何よりの魅力。
ラブラブカップルの、幸せ漫画が読みたい方におすすめです。
ストーリーもしっかりあります。ここ大事。
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ダイエットより重要なものがある




2026年4月4日評価が低いので反論、応援レビュー。
この作品面白いですよ。そんな、
運命の伴侶に選ばれた→すぐに痩せた→めでたしめでたし
これじゃあ、漫画として成り立たないし面白くないから笑
なかなか痩せられないけど、主人公の気持ちの優しさと、中身の成長を見る漫画。
伴侶に必要なのは、見た目より人柄・中身です。ダイエットより重要なものを育成しています。確かに会うのは、まだ早い!!
あと、ちょっと迷惑だけど、一周回って可愛いラドニーク王子を愛でるマンガ笑
真面目な漫画を好む人には合わないかもしれないけど、これはそういう漫画なので許して下さい。 -
後半にいくにつれて面白さが加速




2026年4月3日金と遼、北宋の興亡を、金の皇女アイラと火薬職人の凜之を中心に描いたお話です。
金人でも主要メンバーは弁髪にしないのは少女漫画として当然ですが、
宋の皇帝の、お前は西洋人かという風貌にはドギモを抜かれた(笑)。でも合っている。この皇帝、色々振り切ってて好きです♡
中国史は憶えられなくて、中国ものは少し苦手なんだけどこれは読めました。多分火薬師ならではの展開や、皇帝のキャラなど、時代のエッセンスが面白く分かりやすく描かれているから。そして、何より、後書きで史実との違いを書いてくれているのが良かった。
主人公アイラの素朴な人柄も好ましかったです。 -
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豊富で魅力的なキャラクター達




2026年3月20日しょっぱなからグイグイ引き付けられました。こういうのにハズレはない。うん。
そしてやっぱり面白かった!!
これぞ少年漫画という感じです。
キャラの魅力を端的に打ち出すのが巧いと感じました。つがい含めて登場人物が多いんだけどみんな個性があるし、全キャラいい。中でもユルの容赦のなさと、情のある所が好きです。そして、仕事のできる目付きの悪い男が好みなのでジンがツボった。
ストーリー展開も巧みだし、さすがは『ハガレン』の作者というところか。少年漫画が好きな方なら安心しておすすめできる作品です。
追記 うわ~アニメ化か~。だよね~。アニメ化にふさわしい作品だもの。楽しみです。 -
伝承モンスターの豆知識が得られる




2026年3月19日モランに拾われて、魔物の子守りをする仕事を手伝うことになったハーフエルフのアリアリスが主人公のお話。
この作品の特徴は、魔物が伝承系のモンスターであること。
マンティコア、ゴーレム、ケルベロスなどなど。
ヨーロッパや中東の伝承に基づいた生態が描かれていて、へえ知らんかったわあ、な豆知識が得られます。
例えばケルベロスは甘いお菓子が好きとか。
独自設定もあるので、検索で確認しながら読むと面白いです。
3巻末のノームの回が何気に深い話で良かった。
他の方のレビューにもある通り、ダンジョン飯と似てる…というか同じ世界観ではあるけれど、魔物に対するアプローチが全然違うし、伝承系とゲーム系のダンジョンモンスターの違いなどもあって、似ているとは思いませんでした。
日々の出来事系が好きな方はおすすめです。 -
イザベラ・バード『日本奥地紀行』




2026年3月14日世界中を旅行し、数多くの旅行記を著作に遺した旅行家イザベラ・バードが、明治11年に、東京から蝦夷までを旅した『日本奥地紀行』の旅程の物語。
ただし、実際にバードが日本を旅行したのは彼女が47才の時。漫画のバードは若々しく、美化・脚色されていて、バード自身の著作から伺える人物とは違っています。伊藤との関係性ほか、かなりフィクション強め。『日本奥地紀行』は原案であって、原作ではありません。
けれど、イザベラ・バードという人がいたという認知を広めるにはいい作品だし、漫画として面白かったです。
興味があれば、原著の方も是非ぜひ。150年前の作品とは思えないほど読みやすく、面白いです。『朝鮮紀行』とかもおすすめ。李氏朝鮮時代の末期でこちらにも日本が出てきます。 -
本格歴史漫画 16世紀イングランド




2026年3月4日後にエリザベス一世の重臣となるウィリアム・セシルの、少年時代から始まる本格派歴史漫画。面白い!!
この時代の私の知識は本や映画で少々噛った程度。
本では簡潔に知識を得られるけど味気なく、
映画では宮廷の権力闘争に焦点が当てられて、その時代の全体像はつかみにくい。
そんなあやふや~な私でも、この作品では、広い視野と内側の視点から描かれていて、歴史の流れが非常に分かりやすかったです。
カトリックとプロテスタントの部分とか特に。フィクションながらも本では得られない現実みがありました。
高校時代にこの作品に出会いたかったな(世界史)。
トマス・クロムウェル。覚えたよ、この名前。
ジョン・フィッシャー、このお爺さんのセリフが何気にいいんだよ。
この漫画を取っ掛かりにして、色々調べたくなりました。 -
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思春期ものとして良作 SF




2026年2月23日いわゆる超能力もの。
サマーファングとダークエイジが最高に面白い。仕掛けとか、アクション内容とか、カッコいいです。
主人公、智恵の性格が那州雪江ならではという感じ。智恵の持つ思春期の苛立ちや正義感、強さが好きです。特にダークエイジは10代の読者へ、力強いメッセージが打ち出されていて、思春期ものとして良作。
姉の話も、世界観が拡がる感じで私は好きです。
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テーマを十二分に表現した良作




2026年2月22日うーん、なんか評価低い? 主人公があまりに普通でパッとしないので、主人公の活躍に自分を託したり、キラキラ展開を望む人には合わないのかもしれません。でも、この普通でパッとしない所がテーマ的に重要だったりします。
この作品では様々な年齢、個性、立場の人物が登場し、それぞれの信念や迷い、行動によって、物語が動いていきます。世界は個人の行動、想いによって、いい方向にも悪い方向にも変わり得るんだというテーマに説得力を持たせています。これできるのは凄い力量です。
主人公は異世界に放りこまれた状況や、大きな世界の流れの中で、無力な存在です。
普通の女子高生であり、等身大の普通の女の子です。
だからこそ、この世界の一部として、世界を破壊しようとする悪を跳ね返す所に、意味と意義と、感動が生まれる。
分断された2つの世界は、現代社会を表しており、現実の問題や私達へのメッセージになっています。
テーマに対してよく設計され、過不足なく表現された、完成度の高い良作。
個人的には名作。カイトと藤美の関係が好きだし、悪役含めて全キャラ好き。様々なシーン、エピソード、ほんと大好きです。しみじみといい作品だなあと思います。
那州雪江先生は、初読あんま好きじゃない…と思っても、あとからジワジワ来る、不思議な作家さん。天才系なんじゃないかとひそかに思っているけど、言い切れるほど作品数を読んでいない…スミマセン→反省してまほつか買いました
→追記 完読。やっぱ天才系だわこの人。
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異世界転生物の緩さ+ダークファンタジー




2026年2月22日お話の入りは異世界転生物のよくあるやつなんだけど、そこからの展開が全然違いました。
設定がしっかりしていて、厚みがある。主人公以外のキャラが一見普通に見えて、実に個性的。そこからくる展開が、何か、新しいものを見ている感じでした。1巻は序の口です。
ジャンルは多分ダークファンタジー。でも、主人公がお人好しというか、チョロいというか。異世界転生物で有りがちな緩さと、奴隷ノアの出自からくるダークさが、いい塩梅で面白さに繋がっていると思う。
3巻ノアちゃん最高。
読むのが止められずに既刊5巻読了。
少しハードなのが読める人ならおすすめです。 -
ハイファンタジー 背景フェチにはたまらん




2026年2月20日絵が凄い! 絵による世界観の表現、作り込みの凄さに、宮崎駿の漫画原作・風の谷のナウシカを読んだ時の事を思い出しました。
階段や天井、家の構造が分かる背景が多くて、背景フェチの私にはたまらん~。屋根や梁の材質感~。高低差のある背景には特にハアハアします。作品の世界へ小旅行した気分になる。(6巻~!!ハアハア)
これだけ画力があれば、頭の中の絵や映像を思う存分、表現できるんだろうな。作者のスケッチブックが見たいです。
魔法が体系的、具体的で、発想が形になる面白さ。
とんがり帽子の在り方に対して、つば有帽の言う事も分からなくもない。人間が自然を超えた技術というものを手に入れてからの、倫理と誘惑が描かれているような気がします。それに対応する子供達の成長がもう、頼もしくて眩しくて✨
世界に惹き込まれて7巻まで一気読みしてしまった。勿体ないのでこの先は少しずつ読んでいきたい。キーフリー先生に私もついていきます!!
追記 15巻読了
発想冴える便利グッズの数々。これはドラえもんの発展系では?!??w -
読み放題 前向きな力をもらえる作品




2026年2月19日これは凄い。名作。
一話目は文系にはちょっと難しい面もあるけれど、世界観は大体分かるし、分からんなりにも先を読ませる魅力があります。世界や登場人物が作者の中で確立されていて、断片でもセリフに、登場人物の人生に裏打ちされた説得力、生きた言葉が感じられる…という、名作に見られるアレです。
そして、この作品それだけじゃない。
はっとするような名セリフのある作品は世に沢山あるけれど、それがワンシーンの中に連発して、連携してくるんです。これにはビックリしました。作者の思索の深さが伺えます。
人間の根本を考えさせられる重いテーマ。だけど、
自分の中の大事なものを見失わないために生きる主人公や登場人物達から、前向きな力を分けてもらえる。そんな作品でした。
これをヨミホで読めるとは… -
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作中に流れる音(楽)が美しいSF




2026年2月15日萩尾望都先生のSFで、有名なの好きなの沢山あるのですが、最も推したいのはこの作品。
この作品の素晴らしいのは、音・無音・歌などが、物語の核として表現されている所です。
ファンタジーかと思われるような導入部分ですがSFです。
時間と空間に、未来と過去に、壮大なスケールで時間軸が揺れ動く、本格派SFです。
不思議な吟遊詩人、ラグトーリンによってつま弾かれる美しい音楽(物語世界)に一度耳をそばたててみて欲しい。
三角というタイトルもまた素晴らしい…
どこからこの発想が来るのかな。もうホントに。
一度でいいから萩尾先生の海(精神内部)に潜って見てみたい。
素人・常人には想像する事ができない、一つの世界の創造です。 -
絶望するほど完璧な短編集




2026年2月13日・表題作は『トーマの心臓』のスピンオフ。オスカーの懐の深さ、ユーリへの眼差しは、この経験があってこそなんだろうな。この作品の素晴らしさを語りたいけど、字数が足りなくなるから我慢。
・『城』このテーマを、このページ数で、誰がこれ以上のものを書けるだろうか。
・『エッグスタンド』 戦争というものを一人の少年に表象させて描いた傑作。頭に焼き付く名セリフ名シーン多数。
・『天使の擬態』 日本の現代物。山場へのもっていきかた、山場、〆が、お見事・・って全部か。全部だな。時々思い出す作品。
絵も話も、完璧な作品が揃った短編集。
完璧過ぎて、本気で漫画家を目指している人は多分絶望するので読むのに注意です。 -
一人一人違うっていうこと 人外多様性社会




2026年2月11日透明人間、獣人、エルフなどなど、様々な人外種族が共生する世界観。人外と書いたけど、人間もその世界の中のただの一種族です。
透明人間の透乃眼と、人間で全盲の夜香の、じれキュンな恋模様に温かな気持ちになれる…だけでなく。異種族カプ・同性カプ・視覚障がい等々、多様性社会がキャラに託されて、さりげなく深い話になっています。いや、ホントにさりげなく。
ふんわりほっこり、クスりと笑えて、さりげなく深い。
それぞれの種族と個人の 価値観 感性 コンプレックス こだわり
話を聞けば、なるほどなと納得します。
透明人間の透乃眼さんは紳士で、大人で、とっっても素敵な男性。
彼が彼なのは、透明人間ゆえの訳があり、夜香が夜香なのは、盲目ゆえの訳がある。
一人一人みんな違ってる。
そこから幸せが生まれてる。 -
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設定が斬新で革新的 だけど




2026年2月7日作画の方の漫画の描きかたが凄い好みで良かった。
巻を読み進めるうちに分かってくる趣向・設定が斬新で面白かったし、推測したり考える事、紙面の情報量が増えていくので革新的だと思った、、、んだけど…
最終回で、ここまで親切丁寧に、一から十までテーマ(メッセージ)を語っちゃう、説明しちゃうのはヤボではないかと。かくしごとのネタバレはいいけれど、テーマは内容で表現して、読者に考えさせるものではないかな。
革新的で、名作・良作になる芽があったのに、勿体ないと感じた作品でした。
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文化人類学が好きになった、きっかけ本




2026年2月3日唯一無二の世界観を持った作品を描く諸星大二郎先生。
主人公はパプアニューギニアの少数民族の少年コドワ。呪術的パワーを持つ不思議な男の子から、物語は神話の世界へと拡がっていきます。先生には珍しく、ラブ要素強め。(大二郎比)
これを読んで文化人類学が好きになり、それ系の本を読みあさりました。細野晴臣監修・民族音楽のCDを買ったり、私に影響を与えた作品です。
大阪の国立民俗学博物館で、マッドメンの仮面の実物を見て感激したのはいい思い出。また行きたいなあ
今回レビューを書くにあたって作品内容を見るに、現地専門員や研究者からの評価も高いらしい。この作品をきっかけとした私のような人、結構いるのかもしれませんね。 -
アイヌの豊かな知恵に敬意を




2026年2月3日本当の所を言うと、ギャグに走らず真っ向から描いた物が読みたかった。
ギャグは文句無しに面白い。けれど、アイヌと倭人の負の歴史の部分を書かずにいいものかとモヤモヤ。
でも、真面目に描いたら、囚人に、日露戦争帰りに…洒落にならん話になるよな。
ならん所を変態さん達に昇華させたのかな。知らんけど。
剥製師の江渡貝さんが一番のお気に入り。ファッションショーがぶっ飛び過ぎて逆に好き。
惜しみ無くアイヌ文化を教えてくれるアシリパちゃん、有り難う。
アイヌの信仰って、人間に都合のいい自然解釈ではあるけれど、自然も人も生かす、豊かな知恵だと思う。
料理や言葉、狩猟方法や道具の使い方、アイヌ文化のあれこれを漫画で沢山見れたのが良かった。厳しい北の大地を生き抜く、アイヌの知恵に敬意を表したい。 -
高橋くん最強




2026年2月1日高橋くんが可愛くて母性本能をそそられる、、だけじゃなく!
男っぽくて頼りになる上に不器用で優しくて可愛いって高橋くん最強では?!!?
映画館のエピソードで、主人公にめっちゃ共感して彼女も好きになった。
個人的に、現代の恋愛もので久々のヒット作品です。
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このヒロインまさに詐(欺)騎士!!




2025年12月28日女の子が男装して騎士団に潜り込むのは良くあるパターン。だけどこのヒロイン一味違います。
性別、年齢、身分全て詐称。しかし持ち前の機転と、己の身体の不遇を補うため得た傀儡術という能力で立ち回り、嘘がバレないかとビクつくことは一切なし。頭と口を回して、自分の望む所と成す所を突き通す。
このヒロインまさに詐(欺)騎士!!
タイトル詐欺も多いこのご時世、主人公がタイトルを体現している本物です?
性格がサバサバーっとしているので、ポンポンとお話が進む。設定を、新しい情報として出してくるタイミングがまた絶妙で。展開にグイグイっと引き込まれます。恋愛要素が極薄だけどそこがいい。ストーリー重視のお話を読みたい方におすすめの作品です。 -
世の中何が起きるか分からない




2025年12月26日リスク管理を徹底し、「君子危うきに近寄らず」を地で行くリーマン熊田。
ある日会社から帰宅すると家の中に熊がいて・・・?
現実離れした設定だけど、家の中に熊が入ってあれやこれやするのは、今年は現実離れでもなんでもなく・・・いや、現実の熊さんは、この漫画の熊さんみたいな事はしないけど。
2025年、今年の漢字が「熊」に。
半年前には熊騒動なんて予想だにしなかった。
作者もまさかこの漫画が、「不謹慎」という理由で☆1を喰らうとは思わなかったろうな。
現実と漫画が交差する。世の中何が起きるか分からないという事を体現してしまった作品です。
・・いや、ごめんなさい。普通に面白いコメディです?
何が起きているのか深く考えたら負けな漫画。熊田と熊の暮らしをただ、楽しむべし。 -
セラピストとはなんぞや




2025年12月22日メンズエステは健全か風俗(グレー)か?
主人公が何も分からない所からお話が始まる、漫画特有の「入り」かと思ったら、そうではなく、本当に分からない人だった。
マッサージを提供する「セラピスト」と名乗っていても、修行したわけでもない。素人のマッサージに支払う、2万前後という金額をどう見るかだよね。
勿論、ルールを守るお客が望ましい。しかし、ワンチャン狙おうとする客が沸くのは自明なことで…
サセテ→ダメですよ~^^(ピシャリ)は料金のうち。客をさばいてNG行為をさせない様にコントロールするのが、こういう店での「セラピスト」じゃないかなあ。簡単な事じゃないけど。
ルールを盾に、客や店側の心理を考えないので、この先も成長が見込めず、先行きは暗そう。
ただ、シンママが愚痴を吐いてる漫画。残念ながら、共感や同情は出来なかった。 -
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社会を浮き彫りにするロボットバトル漫画




2025年12月19日30年前(!)の作品だけど、今でも、老若男女、誰が読んでも面白く読める思う。
様々な年齢・性格・立場の個人、組織の考え方など、多角的な視点がさらりと描かれているので、面白い!は同じでも、読者の年齢によって、読み取るものが違うんじゃないかな。
子供の頃は、主人公・泉野明を通して大人の世界(あれな意味ではなく)を垣間見ている気分だった。年を経るにつれ、後島隊長や南雲隊長の理解度が上がったっけ。
今レビューを書くにあたって思い返してみて、新たに、この漫画のダークな面で思う事が多々あり、改めて、広がりと奥のある、凄い作品だなと感じる。
子供の時にはピンとこなかった、一話の後島隊長のこのセリフ。
「みんなで幸せになろうよ」は、けだし名言だと思っております(^o^ゞ -
読み放題 いい男っていうのは顔じゃない




2025年12月18日コブラシリーズがヨミホで読めるとは!!
父が単行本を持ってた&再放送アニメを見てました。
宇宙海賊コブラが宇宙を駆け巡って活躍する、アメコミ的な雰囲気のあるSF漫画。
コブラは団子鼻で全然イケメンではないけれど、ウィットに富んでいて、チャーミング。自信に溢れていて余裕のある大人の男。なにより、自由で、人生を楽しんでいる所がいいんだよね。
いい男っていうのは顔じゃないんだぜ?
女性キャラは、ボンキュッボーンのグラマラス美女ばかり。どう考えても大人の男性向けコミックだけど、子供で女の私でも楽しく読めたのは、エンターテイメントに徹したストーリー性の高さにあると思う。
とにかく面白いので、ヨミホに入ったら是非!! -
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最初のステータスは知力に振るべし!!




2025年12月11日美麗な劇画風タッチで、洋ゲーのような趣があります。
調べてみたら2022年発売の、オープンワールドアクションRPGが元ネタらしい。
表紙はシリアスに見えるけど、ギャグ漫画。美しく緻密な絵で、おバカをやるのがとても贅沢。
ゲームをやってて悩むのがステータスの割り振り。
最初の主人公のステータスを知力に全振りしたメリナ。それはないわーと思ったが、読み進めるうちに、知力は大事だと理解しましたw
このゲームをやっていたらかなり面白いのだろうと思う。やってなくても面白い。絵を見るだけでも価値のある、楽しめる作品です。
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尾崎豊とホットロード 唯一無二の表現者




2025年12月7日ハマった時期が同じだからか、ホットロードと尾崎豊は私の中でリンクしている。両者は似てると思うのだ。
テーマは思春期。
尾崎豊は歌詞だけではなく、絞り出すような声や、間奏や、全身でひとつのドラマを創りだした。それは映画のワンシーンのようであり、聴けば脳裏に映像が浮かんでくる。
ホットロードは紙面に感情が漂い、読めば冬の夜の冷気を感じ、様々な音や、声が聞こえて来る。
歌であること。漫画であること。媒体を超えたイマジネーションを受け取った側に喚起させる。両者はそういう力を持っている。
何より、誰にも真似できない、唯一無二の表現者であることは間違いない。
尾崎豊の唄は、10代の永遠の代弁者として、後世に継がれるものだと思っていたけど、今の子にはあまり、受け入れられていないようで・・聞けば、
バイク盗んで走り出すって、それって犯罪ですよ、って
いや、そういうことと、ちゃうんやけどな。と思いつつ、
時代が変わるとはこういうことか・・と、ナントナク納得した。
ホットロードも尾崎豊と同じで、今の子には受け入れられないかもしれない。
けれど、こういう世界線、ファンタジーだと思って読んでみて欲しい。
田舎に住んでいた私にとって、暴走族や抗争は、ファンタジーだった。
時代が変われど、家に居場所がない子供、寂しさを抱えている子供は数多く、家出少年・少女の問題は現在も絶えない。和希のような環境で、アイデンティティーに不安を持つ子供は今も、どこかにいる。
大人から見れば、和希は甘ったれだ。けれど、甘ったれでいい。
子供は変に、大人ぶらなくていい。子供は子供のまま、親にぶつかればいい。
ぶつかり合った和希が、最後に母親に対して出した結論。それは、時代が変われど、子供から大人へ・・反抗期を抜け出すための、不変的な答えだろうから。 -
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30歳、覗き女のヒトミさん ~男性のアレを見続けたら、人生が180度変わりました~
読み放題 人生色々、変態も色々



2025年11月26日人の影に哀しみあり
人の陰に性癖あり
客への対応が難しそうって思った。
給料がいくらか気になるところ。
社長の趣味の店(笑)
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文化人類学が好きな人に 天才肌の作者




2025年11月24日時は平安時代。稀代の陰陽師としての立場を確立する以前の安倍晴明。
菅原道真や様々な怨霊達が都を闊歩する。
この時代の貴族達が考えている世界。神、仏、怨霊、、、
この作品が素晴らしいのは、平安時代の様相がリアルに描かれている所と、陰陽道の思想、理屈、理論を突っ込んで説明してくれる所。知識が得られる。
多分、文化人類学とかに興味があると、より一層楽しめるんじゃなかろうか。
原作者の夢枕獏は、第一話の百鬼夜行のシーンで、行列が上に、縦に延びているのを見て、岡野玲子凄い!!と漫画夜話で興奮して話していた。そのシーンに、次元の描写を感じたのだそうだ。
私は文化人類学が好きで、ポエムが、東南アジアや南米の土着の呪術の呪文と同じ形式のレトリックなのを見て、成る程世界は繋がってるフゥォオオッと興奮した。
名前を知られ、取られて呪術の力で支配される。たまに漫画に見られる設定だが、
何故支配されてしまうのか、名とは何なのか。
その理屈を、安倍晴明が滔々と語って、それが非常に分かりやすい。
理論で裏打ちされた呪術を、漫画の晴明が展開する。
九字と異層、宇宙から降ってくる隕鉄の意味、神剣の意味、神楽の意味などなどなど。
陰陽道、呪術世界の思想・理論を幅広く網羅し、その上で描かれた、
天から時代の役割を与えられた、鎮守国家としての陰陽師、安倍晴明。
フィクションながらも説得力があり、晴明の存在が立ちあがっている。
運命、道筋、歴史に置ける「場」というもの。進撃の巨人が(神)構成で描き出した所を、岡野玲子は感覚でやってしまってる感がある。後半かなりイってしまった精神世界だけど、それでも、ふんわりと分かる。
何でこんな事が出来るんだろう。
こういうのって、天才の描く漫画だな、と思うのです。
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