ボクのカタチ-抑えきれないフェティシズム-
」のレビュー

ボクのカタチ-抑えきれないフェティシズム-

つくも号

作者買いです

ネタバレ
2025年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ フェチを極めて天元突破しても更なる高みを目指す強者たちのお話。つくも号先生の描く人物の表情は、恍惚としたものだけじゃなく、ほんの些細な表情でも見逃せない。表紙の男の子は3巻の水村君だと思いますが、何気なく振り向いた彼の表情に、揺るぎない信念のようなものと満たしても満たしても満たされない空虚さが混在していて思わず見入ってしまいました。

1と4巻は同じ話の視点を変えたものになっているので、一緒に読むことをお勧めします。眉目秀麗、成績優秀、品行方正の絵にかいたような優等生である武田君と、同じ部活の後輩である永瀬君と、永瀬君のセ●レらしき吉澤が主要な登場人物。ただ視覚的にエロいだけの話じゃないところが良かったです。修正が甘いのに越したことは在りませんが、白抜きで肝心なところが何も見えなくても、シチュエーションと表情だけでゾクゾクするので満足できます。武田君があっという間に堕ちていく様は、ほんとにエロかった~。永瀬君みたいなフェチ持ってる人は少なからずいそう。吉澤は何がしたいんだろうって思いながら読んでましたが、ラストの一言で彼のフェチズムが匂わされる。吉澤に堕とせない人はいないのではと思えるほど、その人のどこを突けば堕とせるか本能的に理解している感じがする。恨みや憎しみや復讐心などで悪意を持って人を陥れるのは分かるけど、微塵も悪意が無いのにここまでできる永瀬君や吉澤。ある意味すごい。

1と4巻の話もゾクゾクして良かったけれど、私は2巻に収録されていた作品が一番好きでした。先輩×後輩。後輩が突き抜けた匂いフェチで、特に先輩の匂いが大好き。勢いに流されて我慢できずに後輩とヤッてしまった先輩は、律義に責任取ってけじめをつけようとします。つくも号先生の作品とは思えないまともなキャラに驚く私(笑)これほどの変態性を目の当たりにしても尚、「付き合おう」と言える先輩は、大きな器の持ち主なのだと思いました。末永く幸せに暮らしてほしい2人ですが、いづれ破綻するのが目に見えているところも面白かった。終始コミカルな感じで、とても読みやすいお話でした。

3巻は、この身の破滅を思うと大興奮してしまう水村君のお話。周りの人間をみんな巻き込んで、自身の破滅を画策しています。ほんとに破滅しちゃったら終了になるのかな。きっと終わらせないギリギリを今日も攻めていくのでしょう。
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