曽根富美子傑作選 死母性の庭
」のレビュー

曽根富美子傑作選 死母性の庭

曽根富美子

大人になってから読む本

2015年6月1日
人のえぐい心理を書いてますね。割とリアルにあるんじゃないでしょうか。
最初の 死母性の庭 は、もしかしたらあの子は発達障害の気があるか、そういう子、ディフィカルトチャイルドを描きたかったんじゃないでしょうか。ちょっとあそこまで空気を読めない赤ちゃんはそんな感じがします。
もしバリバリなOLやってた人が、あの環境だったら、ああいう心理状態になってもおかしくないかな、と思いました。世の中、少子化、評価社会だから、益々ああいうお母さんは増えるんじゃないでしょうか。もっと周りが一緒に子育てできるといいんでしょうね。
そのあとの話は別の話です。ドロドロな人間関係ですが、あるんじゃないでしょうか。
終わりはみんな、強く生きていくってなってるので、救いです。
酸いも甘いも知った大人なら納得できる作品だと思いました。
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