嫌われ令嬢の老メイド 最果ての地の交流追憶(分冊版)
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嫌われ令嬢の老メイド 最果ての地の交流追憶(分冊版)

えむけい

老メイド視点がユニーク

ネタバレ
2025年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ クーポン対象作品のリストで偶然目に止まった作品ですが、当たりでした。普通なら、婚約破棄された令嬢が主人公になると思いますが、この作品の主人公はなんと老メイドです。彼女が仕える令嬢エリシアの話を彼女の視点から語っているのがユニークです。エリシアは不幸な過去のせいで父と兄に愛されていないとまではいかないけど、距離があり、継母とはよそよそしい関係です。更に従妹に婚約者を略奪され、本家の者として結婚式にまで出席しなくてはならなくなり、不幸のどん底となります。兄が取り付けてくれた新しい婚約者の辺境伯は、普通の婚約破棄ものと違ってエリシアに冷淡です。本当に嫌われ令嬢というよりドアマット令嬢なのですが、めげないところが健気です。表立ってはいませんが、裏で少しずつ辺境伯アトワンがエリシアを思いやってくれているのが救いです。エリシアの婚約者を略奪した癖に更に彼女を陥れようとしている性悪従妹と浮気者の元婚約者にざまぁが最後に訪れ、エリシアがアトワンと幸せな夫婦になってほしいです。
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