このレビューはネタバレを含みます▼
完結前まで全く知らなかった作品なのですが、一巻目を読んだらホントに可愛くてハマッてしまっていっきに最終巻まで購読してしまいました。
志季との出会い方はコメディタッチで笑える流れでしたが、後々あの出会いが志季にとっての人生の全て、一番の宝を得た瞬間になるのだなとしみじみ思います。
最初は香蘭の片思いで全然相手にされてなかったように見えましたが、志季は自分の気持ちにも鈍いだけで出会った時から香蘭のこと好きだったんじゃないかなぁと思います。
そんな二人のほのぼの可愛く、面白く、少しずつ縮まっていく距離がなんとも可愛くて見ていて癒されました。
前半の志季に意識されてなくてショックを受けてる香蘭と、天然マイペースな志季も可愛くて好きでしたが、後半の香蘭を好きだと自覚して思い悩む志季側の視点も破壊力抜群でした。香蘭の方が私ばっかりが好きだと悩む期間が長かったですが、愛の重さは志季の方が上ですよね。
いつでも困ってる人をほっておけない、純粋で真っ直ぐな香蘭と、そんな香蘭が愛しくてたまらなくて帝になってからの人生は香蘭の為に動いてると言ってもいい志季のカップルが大好きでした。帝なのに基本のほほんとしている志季も意外性のある帝で魅力的でしたし。まぁあの安心しきった笑顔は香蘭がいたからこそなんですけど(笑)
ヒロインなのに子供と間違われてばかりのちびっ子香蘭も新鮮でよかったです。主役っぽくない二人をあえてメインにしているのもこの作品の好きなところ。こんなヒロイン・ヒーローも良いものですね!しかし、ネタバレですが最終回では香蘭がまさかの女っぽく成長し、志季がやっと女として意識しているような描写があるのですが……女性らしくなった香蘭も可愛くて大好きですが、どうせなら子供に間違われるような香蘭を好きになった志季のまま終わってほしかったなと少々残念でした。香蘭があのままだったら意識されなかったのか?と思ってしまったので。じゃあ志季の愛って、今までのは女への愛ではなく子供への愛みたいなものだったのかなって(^_^;)違うとは信じたいですがどうしても思ってしまったので。まぁ一巻のカンは当たる占いの時点で予想はできてたし楽しみではあったのですが笑
7巻という手を出しやすい巻数で終わってるのは良かったですが、メインの二人以外のキャラ達もみんな可愛くて大好きだったので、もっと色んな話を見ていたかった作品です。