不惑近くして年下男に惑う
」のレビュー

不惑近くして年下男に惑う

桜井りょう

ジレジレからの急転換が良すぎた、

ネタバレ
2025年11月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ ※スピン元未読
・既に身体だけの関係が始まっている2人
・年下×年上(6歳差)
・冒頭からもう目線の強さやらパートナー探しに焦り出す受けに拗ねた返しをする言動やらで、受けに想い焦がれていることが丸わかりな攻め様

♢♢彼は直球に一度口説いているし、無表情がデフォルトな割に照太郎さん(受け)大好きなのがこちらからは手に取るように分かる。そこがもう本当に読者だけの特権でおいしく嬉しい点!!!
(読み返す時に着目するとときめき2倍です)

そういう訳で、攻めの気持ちが読み取れないのは謂わば受け様だけになってしまう訳ですが。
だからこそ身体から始まった2人の関係の進展が酷く遅く。焦れったくいじらしく、もどかしい~!!
序盤は性//行為を口実にしか駆け引きに挑めない攻めの新くん。前と同じ傷付き方をするのが怖くて踏み出せない照太郎さん。
不器用×鈍感のWパンチ。

特に照太郎さんの激鈍さよ…。(だって新しくマッチングした相手と一緒にいるタイミングで攻めに迎えをお願いして来るくらいですからね。読者からすれば悲鳴案件!、)

第三者からすれば2人揃って感情表現が乏しい出で立ちをしていることもあって。想像以上にもつれにもつれます。
まあそこから新くんが少しずつ少しずつ覚醒して。直球に自分の想いを吐露したりアピールしたりできるようになって、やっとやっと距離が縮んでいく訳なのですが。

その緩急付いたドラマティックすぎる展開に心臓を燃やされ冷やされ溶かされ……。
感情の変化で自分は大変忙しかった訳ですが(笑)
攻めの一転した押せ押せモード転換には本当に救われたし、激メロ案件でしかなかった。最高。
こんなに口説き方がド直球で甘い年下攻めものは読んだことがなくて。年上攻め大大大好き人間の私が長文レビューを書く位ですからね。
何度も何度も読み返すほど心から感動してしまいました。

年代的に自分が2人と近いこともあって余計に心の寂しいところを埋めてもらったかのような満足感。
【完結】と記されてはいましたが、ずばりその後の2人も気になるところで。
言うなれば『倦怠期夫婦のような関係』から始まった受けと攻め。
攻め様は意外とヤキモチ焼きだし、一周回って溺愛モードまっしぐら!─になるんじゃないかな~と勝手に期待しております。
そんな妄想すら楽しい。また番外編などで続きが読めたら幸せです!
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