団長様の甘い誘惑
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団長様の甘い誘惑

蓮実アラタ/彩田ぐみ

気の毒なヒロイン、幸せになれるといいね

ネタバレ
2025年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず、浮気した婚約者が最低。
それから姉の婚約者を寝取ったうえに妊娠までしていたヒロインの妹もどーかしてる。
ヒロインのフェイルリーナは剣の腕も立ち、魔力も使えるうえ、男性ばかりの騎士団で団長を務める高潔な女性。
そんな彼女が良識も倫理観も低い馬鹿2人の裏切りを知り、心を痛めるところから物語が始まる。
婚約解消するにあたり婚約者が吐いたセリフは「女として見られなかった、女としての魅力を感じなかった」って、何それ。
ヒロインより5つも若い妹と浮気した挙げ句になんて言い草。まるでヒロインが悪いみたいに言うけど一番悪いのお前だから。
浮気現場に遭遇しても動揺する心を抑えつつ、冷静に婚約解消を提示して妹と婚約者が改めて婚約できるよう計らうヒロインに向かって「よかった。これでお父様にも報告できる」と妊娠を口にする妹の邪気のない笑顔がこれまた、えげつない。恐ろしいよ、この女。
男社会で舐められないよう虚勢を張りながらも頑張ってるのに女性として扱われず、処女だとバレたらますます馬鹿にされると思って処女捨てに夜会に参加って…。処女でいいじゃん。フェイルリーナの自己評価の低さが読んでて不憫でならなかった。
夜会で偶然出会い、ワンナイトのつもりで引っ掛けた魔術師団長のジェインズにロックオンされて、今後の展開が期待できるいい感じで終わった1巻。
もちろん2巻も購入して読了。
事件の捜査とともに深まるフェイルリーナとジェインズの関係、再会した元婚約者へのジェインズからのちょっとした意趣返しには胸がすいた。
気の毒だったヒロインの幸せを祈って、3巻出るのを楽しみに待つにゃ。
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