百鬼夜行抄
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百鬼夜行抄

今市子

長年…。

ネタバレ
2025年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 百鬼夜行抄は雨柳堂と同時期に読みはじめ、長年読んでますが。雨柳堂や夏目友人帳ほど(妖かしと)ほのぼの交流ではなく、HOONKOWA系ほどがっつりホラーじゃないけど、しばしばヤバそうなヤツに遭遇してかなり不気味な展開に。
主人公のまわりについては最後にお父さんのからだに入った護法神の青嵐(龍です。)が妖かしを食べてしまって しばしば一件落着だったのに、契約切れで青嵐が護法神でなくなってしまい、どうなるかと思えば、「餌が向こうから寄ってくる」と相変わらず律のそばに居座っていて、最後に助けている(結果的に)のがほっとする。かわいい鳥の姿の尾白、尾黒が「若に恩返しを…。」と言っていて、「妖かしも義理堅いのねえ。」などと思った矢先に、相手が律の親戚の子供でも「面倒だから◯してしまおう」とか、ひぇ〜。(やっぱホラーだった…。)
なんだかんだで律の親戚が助け合ったり、周りの人たちとも人間らしい交流があって、ホラーな中にも温かみがある不思議な世界。

 暗くなってから外に出るときは、尾白、尾黒のもののけ提灯を思い出し、懐中電灯を下げて歩く私でした。
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