よなよなもしもし
」のレビュー

よなよなもしもし

丸顔めめ

理屈屋には作劇の方向が合わなかった

ネタバレ
2025年11月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 198ページ。
表題作2話+読切5作+表題作の描き下ろし。中立の星3。
表題作は、痴漢電話がきっかけになる話。これ、痴漢電話の主が判明したのが、自分の趣味に合わなかったです。どうしてそんな電話をかけたのか、まで判明したらまた違うかもしれませんが、どうしてそんな電話をかけていたのか、電話をかける相手は偶然だったのか、そのあたりがよく理解できず、電話の主の人となりが自分の中で確立せずにモヤモヤしました。
〜〜〜〜〜
・『酒と泪と男と男』
別れた男への執着と美化が痛々しい。主人公が女っぽい(というかオネエ)なので、個人的分類ではBLではありませんでした。それにしても主人公が「カマちゃん」って、作者さん名付けがひどくないですか。
・『ウルトラミラクルハッピーエンド』
世にも◯妙な物語っぽいエロ話。ラブは見当たらないです。
・『ピント』
DK。暗室に充満する甘い匂い。
・『気になる花村』
DK。花村君の態度の理由、あれならもっと読者に「もしかして」って思わせる伏線が必要だったと思う。
・『ツイてる男』
アパートの隣人を覗くところから始まる話。後半の展開に付いて行けませんでした。
〜〜〜〜〜
全体的に作劇に骨格が足りていない印象。「意外性」は「描写不足」や「唐突な情報開示」によって出すべきではないと思っているので。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!