ぼくらのねがい
」のレビュー

ぼくらのねがい

山本小鉄子

縁は異なもの味なもの

ネタバレ
2025年11月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 供に片親どうし。片や建人、隼人、真人の三兄弟に、片や一人っ子の両。2つの家族が一つになりました。最初こそギクシャクしたものの、再婚したての父親の突然の事故での他界。更には、母親の癌発覚からの永眠と、四人にとっては踏んだり蹴ったり状態。だからこその四人は絆を強め…しか~し、兄弟愛以上の愛が生じて隼人と両のカップル誕生。そこに辿り着くまでの道のりは、一つ屋根の下で暮らしていた故に苦しかったと思いますが、見事に花を咲かせてくれました。スピンオフを会わせると何組かのカップル降誕の、いささか都合良い流れではありますけれども、それはそれ。皆が幸せになるならOK。人が人を想う気持ち、他人同士が育む情愛の尊さには、グッときました。辛い部分もありましたが、読後感は最高にハッピー。
満開ダーリンとも繋がっていますし、続編のぼくらのひみつには、ナントなんと明日はどっちだの二人も登場します。
勝手に宣伝させてもらえば、先生の別本、ぼくたちのダイアリーも又、泣ける良作品。お薦めです。
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