懐かないかのじょ。
」のレビュー

懐かないかのじょ。

いくたはな

まさかの純愛

ネタバレ
2025年11月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 基本4コマ形式で描かれているので、テンポよく読めます。絵がイラストみたいなラフなタッチで描かれていて可愛いです。軽い感じでサクサク読んでいったのですが、ストーリーの方は割としっかりしてて意外でした。ちょっとだけ重い設定が、ハピエンの喜びをより深くしているように感じました。

特定の彼女を作らずフラフラしていた旬君と裏アカにしか自分の価値を感じられない自己肯定感が低い都ちゃんの恋のお話。意外な展開が続いて、まさかラストで大学生の2人がここまで来るとは思いもしなかったです。ずっと一緒にいたいと思っても、この若さで死ぬまで一緒にいると決意することは容易ではないと思います。先のことは分からないので、最悪別れることになったとしても、2人がこの時感じていた強い想いは尊いなと思います。

私はクズな男が人生初のガチ恋をして、自分の感情に振り回されて四苦八苦する話が大好きなので、そういうのを期待して購入したのですが、クズとして登場する旬君は女性と割り切った付き合いをしているだけで、それほどクズではなかったので、その点だけは残念でした。でも、普通に男の子と女の子が惹かれ合い、お互いをかけがえのない人として認識して、ずっと一緒に居たいと願うようになる過程を堪能できて、とても満足しています。こんな風に思える相手と出会える人も、この世界には少なからずいるのでしょうが、私は一生無理そうなので、こうして漫画を読んで浸らせてもらえて有難い限りです。

友人たちが旬君と都ちゃんを上手くアシストしていたのも良かったです。当て馬の京君は少し中途半端でしたが、裏アカ削除のキーパーソンとなる東野さんは良い仕事してました。
読みにくさを感じる部分もありましたが、要所要所でグッと惹きつけられる場面があって気持ちを揺さぶられ、こんなに感動するとは思いませんでした。読んで良かったです。
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