秘薬の恋を月に誓う
」のレビュー

秘薬の恋を月に誓う

槇ありさ/凪かすみ

冒頭から既に始まっていた(`・ω・´)

2015年6月28日
……と、完結の5巻を読んだ今ならわかります。
読んで良かった~、とほっこり思える良作でした(*´ω`*)

【良かった所】
★主人公が応援したくなる子。正直者で変にキャピキャピしておらず、仕事に対する姿勢も素晴らしい。
★テーマである『秘薬』が最初から最後まで物語のKeyになっており、主人公の薬に対する情熱も含め、巻を通してブレてない。
★当て馬・第2王子が本物のイイ男だったこと。本当なら為政者としても申し分ない素晴らしい人間なのに主人公を前にするとただのツンデレやんちゃ坊主化する姿を見てはニヤニヤした。
★実はこの5巻ですべては詳らかになっていない。けれど無理に風呂敷を広げて「何がしたかったんだ?」となるより断然いいので、著者の英断に乾杯🍷
【注意点】
★1巻目、3人の王子&側近達が集うシーンがあるが、人物関係が頭に刷り込まれていない状態では分かりにくかった(しばらくすれば嫌という程分かるため、そんなに問題じゃないけど‥)
★1巻から相思相愛なので、甘さを求めている人にとってはいいかもしれないが、互いを知るうちに好きになる~という段階的な歩み寄りを楽しむ人にとっては物足りない(私は後者なので「え?今までマジメだった娘さんがそんな簡単にLOVEモード突入でいいの?(笑)」ってなった)。
★主人公のお相手・第3王子が超人過ぎて、かえって面白みに欠けた。少なくとも主人公が他の奴に取られないかとヤキモキするくらいの可愛げが欲しかった。……正直、当て馬である第2王子に『読者のキュン担当(?)』を全て任せてしまっていた気がしてならない……。
★ラスト、第2王子の株が急上昇し過ぎて主役達が霞む……(私だけ??)
【結論】
第2王子にいい嫁を紹介してやりたい(笑)
むしろ第2王子のラブストーリーを所望したい(`・ω・´)ゝ
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