アホエロ
」のレビュー

アホエロ

重い実

作者買いです

ネタバレ
2025年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「愛しのXLサイズ」が大好きで、作者様の他の作品も読みたくていろいろ購入。アホエロはXLとは一味違うような、そっくりなような、両方読んでいると不思議な気持ちになって面白いです。「アホエロ」の話の中にXLの登場人物達の存在を匂わせる下りもあってニヤニヤしてしまいました。他にも、坂口の勤める三宅建設は「大橋と三宅の場合」に出てくる三宅の実家かな?とか、坂口が契約を取った京田夫妻は、「ロマンスとジェラシー」に出てくる京田の両親かな?息子に生涯の伴侶ができたっていうのは四ツ川のことかな?とか、他の作品も同じ世界線の話っぽいぞとアレコレ勘繰っている内に、いつの間にか摩訶不思議な重い実ワールドに引きずり込まれています。

アホエロもXLも、双方が激重な愛情を、日々育んで更に重くしていく過程が丁寧に描かれているのですが、愛は重すぎるのに全然話が重くならなくて、むしろ軽やかにクスクス笑いながら、さもそれが当たり前かのように読めてしまうところがスゴイと思います。一瞬「ん?」って思うけど、「へー、そうなんだ?」って感じで流せてしまうから不思議。いつもならモヤモヤして気になっちゃうようなことも、画面の情報をそのまま受け入れて、アハハと笑って読み進めてしまえる。
違和感を楽しむのがシュールな作品の醍醐味かなと思っているのですが、アホエロではその違和感をキャラとして登場させていて、「重い実先生には敵わないな~」って改めて思いました。もう白旗上げて大笑いです。「違和感」君のビジュアルも良かったし、状況を的確に把握して無言で語り掛けてくるところもツボでした。

社会人編までは To be continued だったのに、婚約篇では End と表記されていたので、ここでお終いなのかな?XLみたいに長く続いたら嬉しいのに。クジラ島を2人が旅したら、きっとシュールの極みのようなお話になるはず。新婚旅行編、是非とも読みたいです。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!