泣いてみろ、乞うてもいい
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泣いてみろ、乞うてもいい

VANJI/Solche

相容れない境遇の二人だが…

ネタバレ
2025年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全く境遇が違うレイラとマティアスの物語だけど、4巻まで読んでもまだ二人は惹かれ合って居ない。
レイラが小さい時に、母親は父親とレイラを捨て男と出て行き、間もなく父親も亡くなった。幸せだったレイラは孤児となって、親戚を転々として、隣国で公爵家の庭師をしているビルおじさんにひきとられた。
かたや庭師の雇い主の公爵マティアスは、生粋の貴族。生まれ落ちた時から、「完璧な秩序が支配する世界」が彼の生きる世界。
父親も先祖も生きて来たように、自分も生きる事に何の違和感も疑問も無い。そして決められた伴侶を迎えて子供を設ける。
その考え方にブレも無いマティアスが、レイラを初めて見たのは狩りの時。木登りして木の上にいた子供のレイラだった。
何も持たないが自由奔放なレイラ。可愛い女の子が年を経る事に綺麗になって行った。
何でも兼ね備えているマティアスは、一見レイラに冷たい言葉を浴びせて泣かせて行く。
だけど4巻では、マティアスが全神経をレイラに向けている。
レイラを意識する事は、貴族で最高の爵位を背負って居るマティアスにはあるべき姿では無い。だからと言って冷たく遇う事も無いのに、表向きはレイラに辛辣な言葉を掛けるのがエスカレートして行く。
貴族と関わりたく無いのに、マティアスの婚約者にパーティーに招待されたりして、何も持たない自分が此処に何時までも居るべきでは無いと気づきはじめるレイラ。
公爵領で知り合った医者の息子カイルにも、それとなく距離を取るレイラが、此処を出て行く選択をするのだろうか?
貴族と関わって傷ついたレイラ。公爵領を出て社会人になって、明るいレイラに戻って欲しい。あ~もう、5巻が早く出て欲しい!
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