太郎 DON’T ESCAPE!
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太郎 DON’T ESCAPE!

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BLの存在価値ここにあり

ネタバレ
2025年12月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ みなさまの高評価、納の得でございます。
私もほとんど定価では買わないんですが、あまりの高評価とインスピレーションでポチってから5日目ですか。毎日読む、あるいは脳内再生を繰り返してます。そこであらためて帯を見てみたところ、「読めば読むほどハマる 沼たろ逃げ」とあり、ほんまそう!!と思いました。

とにかくかわいい、やさしい。厳しい表現で人間の本質を抉るような良質な「ザ・漫画」ももちろん素晴らしいのですが、こちらは厳しくなく優しくメンタルを揺さぶってくれます。現実の自分とはあまりに無関係な世界線で描いてくれるあたり、しかも現実社会にはあるかも?と思わせてくれる(いや、一軍男子や小動物男子は実在する、程度の意味ですが)、いわゆる“ファンタジー”ジャンルでもない、このような安全なファンタジーを必要とする腐女子の欲求に見事に応えてくれてます。これは私が最も重要と考えるBLの存在価値です。

エロなしでこれとは…!私にとっても間違いなく過去一レベルです。よく聞く、コンテンツに対する「尊い」って感覚、ピンと来たことがなかったのですが、このことかと合点がいきました。

作画やキャラや、たろくん全会一致でバリかわいいとか、ストーリー、一軍てつの無自覚執着サイコーかとか、友達もみんなめちゃいい子とか、構成の良さとか言葉選びとか仕掛けとかの素晴らしさはもちろん、本作を見ればわかりますが!
本作以外ではあまり思ったことのないところでは、トーン、効果線、集中線づかい、あとコマ割り(大きめ)、セリフの視覚表現(文字サイズ、ベタ白抜きなど)が秀逸です。スマホの小さな画面で見ていると特におっきいとありがたいし(近眼老眼)、また対照的にちっさな文字も感情表現として非常に効果的に活きてきます。「これが漫画の表現か!」とあらためて思わせてくれました。

読めば読むほど、この作品の計算高さ、表現の細やかさがわかります。すごい技術と思う。一分の隙もなし。すべてが愛おしい。。

はー、セールなど待たずにさっさと買って本当によかったです。私ももちろんスケベてつたろが見たいです!が、でなくても続編、心待ちにしてます!ぜひぜひ!!
初めて知った作家様ですが、1月の新刊もすっっごく楽しみに待ってます!!
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