モブ用心棒のはずですが、年下帝国外交官(アイドル)様の執着(溺愛)に翻弄されています【単話版】
異色ヒロイン×イケメン屈折・激重愛!




ヒロイン(ライラ:三十路手前)は戦争孤児で戸籍もなく、救済してくれた用心棒稼業の養父に付き従いたい一心で同じく用心棒となります。養父とは17歳で死別し、その後は独り立ちしていましたが、事情により祖国(リンドベル帝国)と隣国(ベルノア皇国)の戦争に従事することになりますが、捕虜となり処刑されるのを待つばかり。その矢先、祖国の帝国外交官『ルーカス・ベル』(23歳)に救済されますが、その条件は「奴隷契約」の上、ルーカスの護衛を務めること。ヒロインは家族同然の母娘に危害を加えられる事を恐れ従う以外にありません。この時点で既に理不尽なのですが、ルーカスはヒロインに「性処理」の役割りまで求めます。この事後の態度が最悪。いたわる様子は微塵もなく「もう用は済んだ。早く出ていけ。まだ勤務時間だろ、警護を続けろ。」と言い放ちます。普通なら耐えられないところですが、ヒロインはあまり頓着しません、サラっと流します。「ルーカスはどうしてここまで酷いのか?」なかなか明かされず、ヒロインは冷めた視点でありつつもルーカスにほだされる部分もありで、先行きが気になります。
背景に、戦勝国民からそれ以外の層に対する差別や深刻な人権侵害が横行する社会という重めの設定があり、ルーカスは「支配者層と非支配者層との分断の融合」を目指す革新派だったりして、見直す部分もあります。
原作では両片思いの状態がちょっと長めに猫写され、若干しんどさを感じさせられましたが、全体の面白さを損なう程ではありません。
ルーカス。社会の安寧実現を目指す崇高さ、演奏家としての才能、類まれな容姿と“神対応”という正の魅力。
そしてヒロインに対する我儘。「ヒロインが自分以外の男を選ぶことは許容しない」のが大前提で、それを損ねない範囲で最大限ヒロインの意向を尊重しますという…おいおい身勝手がすぎるだろうと突っ込まざるを得ないものですが、真剣で情熱の温度は高く、他の男に対する嫉妬は分かりやすく、閨事はねちっこくて絶倫という負の魅力。正負併せ持つ魔性の男なのでした。
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