吹きこぼれの春
」のレビュー

吹きこぼれの春

鳴海涼

おもしろい!!

ネタバレ
2025年12月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何気に無料文だけ読もうと思っていたのに、発売されてる全巻(8巻)まで買ってしまいました。それぐらい物語に引き込まれました。
28歳のシンママ。しかも未婚。養育費ももらえていないので生活は苦しい。そのうえ、子供は不登校。というより、ある意味での発達障害なのかな。これって。人よりも勉強も運動もできるけど、人と馴染むのが苦手。みんなに合わせるが苦手。
標準的な子の子育てですら大変。毎日クタクタなのに、そこに輪をかけて手がかかる。その子の個性といえはそれだけだけど、そのフォローをする親は大変です。
しかも職場での悪意ある噂話し。言ってる内容がリアリティありありすぎて、作者さんすごい!て思いました。
そんな過酷な環境で奮闘する主人公。作話中に「かわいそう」についてのくだりがあるんですけど、ハッと気付かされました。そのあとの主人公の発言があまりにもよくて、こんなに日々頑張っている主人公を心の底から応援したくなりました。もちろん、事情があるにせよ、子供ができた時に相手に伝えなかったのはダメですが、それでも自分がだした決断に対して必死に前を向いて頑張っている。上条先生に「不安だった」泣いたときはそりゃそうよーとこっちまで泣けてきました。子育ては一筋縄ではいかない。「私が倒れたら全てがまわらなくなる。」夫婦揃っていても、家族の誰か1人が体調崩すだけで歯車が狂ったかのようにいろんなことがまわらなくなるのに、1人ならなおさらで、この言葉が今までの苦労を物語ってます。だからこそ、そばで寄り添ってくれた上条先生の存在が主人公の心をほぐしていったんだと思います。
にしてもこの作者さん、子育てのアレコレや、シンママへの偏見、女性同士が集まったときの妬みとか本当に内容がリアルすぎてビックリです!
地元に住んでいる設定ですが、主人公の家族が今のところ一切出てきていないのはなぞだし、上条先生のほうも過去にいろいろありそうですが、どうか2人が幸せに結ばれますように。そしてへいちゃんと3人、新しい家族を作ってくれることを期待して、最後までこの家族を見守っていきたいと思います。
心にずーんとくる、読み応えのある作品です。かなりオススメなので、たくさんの方に読んでほしいです。
これメディア化されそう。
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