愛が待ってる
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愛が待ってる

阿部あかね

清人の心情が沁みてくる

ネタバレ
2025年12月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ シリーズ4作目。泣ける本気愛。
一人の人を真剣に愛せずに、本命に逃げられて初めて、過ちと後悔を知った清人。次はちゃんと人を愛せるようになりたいと変わった清人の前に、自分と似た行動をしてきたタイプの尚が現れる。ノリで拾った面白い尚との生活に満たされていた心が、尚が突然消えたことで喪失感に苛まれる。この仕打ちに自分の人生を振り返り、後悔して、一人涙を流す清人が切ない。そして突然連絡してきたりフラッと帰ってきては逃げようとする尚を繋ぎ止めようとして、馬鹿みたいに束縛して必死な清人がずっと切ない。ずっといて欲しい、逃さない、と言う清人に、尚の心も揺れて行く。尚もまた、自分は清人がかつて本気で愛した男の身代わりなんじゃないかと勘繰って、清人の愛を信じられず、気になって気にして、苦しくて逃げずにいられない。寂しい二人が、お互いに情を寄せながら、すれ違って悩んで苦しみ、一時の温もりに幸せを感じながらも手に入らない相手に悶えた過程を経て、最後に気持ちをぶつけるシーンに泣けてきます。愛が分からず、過ちを犯してきた若者が、経験と時を経て、切なさも喜びもあらゆる感情を知って後悔も反省もして愛を知る姿がすごく沁みてきて、色々なものを乗り越えたからこそ、掴めた幸せを大事にする二人に幸福感を感じました。人間の感情が詰まっていて、すごく心に響いてくる作品。タイトルも良い!
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