このレビューはネタバレを含みます▼
最愛の人を失うっていう、想像しただけで胸が張り裂けそうなプロローグから一気に引き込まれ即購入。戦場で雨流を亡くした天陽の絶望を思うと、もうそれだけで泣けてきちゃうんだよね。私だったら立ち直れないかもしれない……。
そんな中で現れた欠月。雨流と瓜二つの顔をしてるのに、中身は全然違う「兵器」のような存在。天陽が彼に対して抱く、「雨流じゃないのに、雨流を重ねてしまう」っていう複雑な葛藤がすごく丁寧に描かれていて、読んでて胸がギュッとなる。
でも、感情を知らなかった欠月が、天陽と過ごすうちに少しずつ「人間らしい表情」を見せるようになっていくのが本当に尊い!!!
最初は戸惑っていた二人の距離が、運命に抗うように縮まっていく様子に、最後の方は「お願い、二人とも幸せになって!」って祈ってしまう。
壮大で美しい中華風の世界観も相まって、まるで一本の映画を観ているような満足感。切なくて苦しいだけじゃなく、「魂の繋がり」を信じたくなるような温かい物語。ほんと最後がどーなるのか…今後が楽しみです。