傷モノの花嫁
」のレビュー

傷モノの花嫁

友麻碧/藤丸豆ノ介

絵、構成、シナリオ、全て素晴らしい

2026年1月16日
また「虐げられからのシンデレラか」と人気なのは承知しつつも食指が動かなかった作品。でしたが!読んでみると全然違う。キャラたちがしっかり生きている。「虐げられ」「シンデレラストーリー」「溺愛」のために作られたキャラではなく、彼らの過去があって、だから今こういう行動をする、選択をする、というのがとてもしっくりくるシナリオ、構成で描かれていて、すごく没入できる。だからこそキャラたちに感情移入できて、応援したくなる。悪役キャラも、ただ「悪役」「虐げる」ためのキャラじゃない。彼らにも過去があって、この過去なら今そうなるのも頷けるほど、嫌な奴であることに変わりはないけれど、ちゃんと物語の中で生きているのが感じられて興醒めすることもない。漫画家さんの見せ方もうまいのだなと思います。
とにかくこれは脚本家と漫画家がベストでマッチした素晴らしい作品。「流行りものはもうお腹いっぱいかな」と敬遠していた自分を悔やむくらい。敬遠したままにしなくてよかった。
そして(勝手に思っているだけで実際のところはわかりませんが)タイトルのダブルミーニングも素敵です。
あとは人気だからといって無駄に引き延ばさず、物語として適切なタイミングで完結してくれることを祈ります。
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