夜画帳【タテヨミ】
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夜画帳【タテヨミ】

Byeonduck

涙なしでは読めない大傑作

ネタバレ
2026年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 夜画帳、本当に稀に見る大傑作だと思います...
大前提として本当に作画が素晴らしく、人物の感情が大変繊細に描写されています。特に後半部では感情を大爆発させるシーンが大変多く、(私の大好物)1ページ1ページスクロールする度に、まるで作中の人物が目の前で物語を繰り広げているような躍動感、息をのむ瞬間の連続で、大迫力です。

男色に明け暮れていたスンホ、無慈悲で冷酷で、恐ろしい権力者に見えますが、その反面トラウマを抱えていたり、洞察力はずば抜けてあるのに、自分の気持ちには鈍感だったりします。
生気がないというか、人間らしさが感じられなかったスンホが、遂にナミンと心を通わせた後からは、本当に心を動かされます。そのときの情事も本当に良くて、何回も夜を共にしてる筈なのに、二人にとって、今までとは全く訳が違うんです。夜のシーンが多い作品は内容が比較的薄いのがあるあるだと思うのですが、夜画帳では行為シーンの多さが逆に、話の深みに変わっています。
お分かりかと思いますが、私がこの作品で大好きなのは、スンホの変わりようなんですよね...
スンホが怒り、大虐殺するシーン、作者様が書きたかったとおっしゃってたのも大変分かりますし、ナミンの亡骸を海で探すスンホの表情を見て大泣きしました(TT)(最高の作画×最高のストーリー)
あの諦念して自暴自棄だったスンホが、人を愛してこんな表情をするまでになったんだ...こんな怒るんだ...
...なのになんでこんな報われないんだ...って心を揺さぶられる他ありません。
ナミン、スンホだけでなくその二人を取り巻く人物全員の感情も大変繊細に描かれていて、様々な人間模様がみれるのも本当に面白いです。朝鮮時代、春画というテーマも興味深いです。
エンディングも大好きで、何回も読み直しています。
買って良かったと、心から思える作品です...‼
作者様、関係者様、この漫画を世に出して下さって本当に感謝してもしきれません(TT)
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