この世界の片隅に
」のレビュー

この世界の片隅に

こうの史代

戦艦大和が生まれた町で

ネタバレ
2026年2月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様の作品には広島市内が舞台の作品もありますが、私はこちらの方が何というか......印象的と表現で良いのか...こちらのが残像感が大きい。
「アチコチのわたし」 そう、このヒロインは特別なんかではない、この時代どこの町にもスズさんはいた。この時代を懸命に生きた、この時代に生まれたからこの世界で生きるしかなかった。
もし自分がこの時代の昭和に生まれていたら、、私はこんな世界で生き抜いてられただろうか?生きたとして狂気したかもしれない。
呉は軍事工場がある町、毎日の空襲、安全な場所なんてない。防空壕ヘ走って行く最中に射程内まで飛行してくる戦闘機。守れない、自分も子供も家族を。
こんな世界の片隅にたくさんのスズさんがいた。世界の片隅で今この日々を生きる人達がいた事、自分の祖父母達はこの時代を生き抜いた。必死に、ただひたすらに。忘れてはいけない。
この本は、はじめ紙で読んだのですが、読んだ直後に私は、ばあちゃんを想い泣いた。ばあちゃんは長崎生まれだった。もっともっと優しくすれば良かったと・・・泣いた。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!