溺れる
」のレビュー

溺れる

恋煩シビト

初読みの作家さん、今作品でファンになった

ネタバレ
2026年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼なじみの次郎への報われない想いに苦しむ馳男と、馳男を想うハチの、学生時代から卒業後までの物語

三角関係の当て馬とくればスポットが当たることもなく、主人公とその相手が結ばれるのを見送るというのがセオリー。でもこの作品では、当て馬と思われたハチの初恋や失恋、馳男への想いもきちんと描かれていて、それがハチを「心のスキマ狙いの小狡い奴」から「一途な男」へと昇華させている

馳男については、初めのうちこそハチを性欲の処理相手、寂しさの埋め合わせとしか思っておらず、流されて関係を持つけれど、次郎への想いが幻想だったと目が覚めてからは、自分が抱く側ではなく抱かれる側の欲求があるを認め、いつの間にかハチに恋していることに気づく
この展開が自然で、それぞれの気持ちの変化や一途な想いは目線やしぐさで伝わる

何の気なしに読んでみた作品だったけど この作家さんに出会えて良かった
この作家さんの他の作品も是非 読んでみようと思う
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!