愚か者の身分≪コミック版≫
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愚か者の身分≪コミック版≫

西尾潤/多田由美

背筋がゾクゾクすような疾走感に酔う

ネタバレ
2026年2月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 闇バイトに手を出した若者たちの群像劇。原作は第2回大藪春彦新人賞を受賞した西尾潤氏のデビュー作。映画化もされている。半グレ集団が戸籍を売買する闇ビジネスの話…、私にとっては普段なら食指が動かないハードボイルドというジャンルでしたが、多田由美先生がコミカライズされたというので飛びつきました! 読んでよかった! だってアンニュイな空気感を漂わせながら血まみれの暴力シーンもさらりと描いちゃうんですよ。セリフや音を排除して絵だけでストーリーを語る場面も多くて、その疾走感は背筋がゾクゾクするほど怖い。怖くて美しい。隅々までじっくりと眺めつくしました。伏線がひらひらと残っているから、これは続編も期待していいのかな。『愚か者の疾走』のコミカライズもあるとうれしい、もちろん多田由美先生の作画で。
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