もう溺愛なんて望んでいませんので、悪しからず ~11回目の人生はひとりで生きていくつもりだったのに急に迫られても困ります~
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もう溺愛なんて望んでいませんので、悪しからず ~11回目の人生はひとりで生きていくつもりだったのに急に迫られても困ります~

甘夏テン/冬月光輝

怖いもの見たさで。

ネタバレ
2026年2月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ よくある死に戻り令嬢ものだと思ったら。意外にも不気味なミステリへと変貌して行く。10回もの無惨な処刑を受けたオリビアは恐ろしい処刑の直後、死に戻る。その全てがエドガー殿下を愛し、聖女にその寵愛を奪われて、挙げ句の果ての処刑エンド。エドガー殿下は冷酷に彼女の死を見届けるのみだ。幼ない頃に婚約してからというもの、互いに信頼を育てて来た筈なのに。彼への想いから、その妃に相応しくあろうとしただけなのに。11回目の生を受けたオリビアは、決して殿下を愛さず、初めて死を回避しようと試みる。いや、それ2度目で皆んなやるから!と、呆れながらも読み進めると。案の定11回目のエドガーの様子にも変化が!そう、彼もまた転生を繰り返し、心を操られていた事が割と早めに分かる。ホッ。殿下の心変わりでは無かったのだ。結末までが怒涛の展開なので、ちょっと拍子抜けな程にサクッと収束へ。2巻完結と簡潔に纏まってるだけに物足りない感じもありますが、無駄に助長する物語とは違い、ジレジレ感も無いのが良き。また、オリビア独りが頑張るのでは無く、エドガー殿下と手を取り合って敵を迎え討つ、というのも良き。なりすまし魔術師に遭遇した際の2人の合図を決めるところなんて素敵です。2人の絆の強さが分かる良いシーン。絵が程良く硬いので、最後の方で「え?今合図交わして無いけど、大丈夫?本物?」とヒヤヒヤするところも。この絵は充分バッドエンドに向かうことも出来そうなので、(何か全員目が死んでるのよ。)勝手にドギマギしてしまいました。聖女が王位に執着した理由も無理無く描かれていて、この短い物語の中に端折らず織り込んでいるのも凄い、と思いました。描き下ろしは甘々なある日。しかし、よくある令嬢ものなら、子供が出来てる筈なのにそこが無い!というのも惜しい4ページ。
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