錆のゆめ 右
」のレビュー

錆のゆめ 右

久間よよよ

この巻が一番好き

ネタバレ
2026年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上下左右の4冊を通しての感想です。
進藤がとしおさんを連れ去るまでは緊張しっぱなしでした。
最悪な未来を想像して、あまりにつらくてネタバレを読んでハッピーな展開か確認してから読み進めたくなりましたが耐えました。
ふたり暮らし編になって左手も治ってからやっと精神的に余裕を持って読めました。
どう考えても非道徳的な研究をしている進藤の勤め先や、改造されたとしおさんの身体のアレコレには焦点を当てられてないけれど、そこを読みたかったかというと私はノーです。
ふたりの生活の幸せな部分を見せてもらえて嬉しい。
毎日お風呂に入って、いしおにご飯を食べて、ちうをするのはとても健康で完璧な生活です。

一回目に読んだ時は(進藤いいなぁ、家に帰ればご機嫌なとしおさんがいて。私ならもっと愛情表現するのに)と歯痒く思いもしました。
二回目で、そうか、としおさんは機微に聡いから、情緒が低空飛行かつ安定している進藤と居るほうが安心なのかと思い、勝手に負けた気がしました笑。
進藤はあの職場に勤務できるメンタル、水族館の定義づけ、初詣の参拝時に考えてることなどから、本来とてもドライで割り切った性格なのだと思いますが、愛してるという感情を自覚して口にするまでになるなんて、としおさんの存在は偉大です。

この先、事情を知る誰かが良い薬を開発して、としおさんが身体的に年を重ねられるようになり、ふたりが"かぷる“に見える幸せいっぱいの未来をゆめみています。
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