八雲立つ
」のレビュー

八雲立つ

樹なつみ

現代と日本の神話が舞台

2015年8月5日
リアルタイムで読んでいました。
少女マンガ誌に掲載ながら恋愛ものではなく、意志の強さを感じさせる強い眼差しの男子高校生が主人公。

彼は生まれながらに重い宿命を背負い、同時に類い稀なる能力を持ちます。
いにしえの縁をもつ青年と出会い、数々の困難を越え、誰も為し得なかった負の連鎖を断ち切ります。

彼らの過去生である日本の神々の話を織り交ぜながら話は進むのですが、それがとても雰囲気を盛り上げていたと思います。何物にも代え難い強い絆😶✨ 重い負の部分もあります。深みのある作品です。

ラストですが、当時は意表を突かれたけど…。
今はこれで良いと思える。皆が求めるハッピーエンドじゃないかもしれないけど、魂の軌跡としては、充分ハッピーエンドだと思えます。
何しろ悠久の時を超える絆を持つ彼らですから✨
ラストシーンのその後の穏やかな時間も想像出来ますしね。
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