住みにごり
」のレビュー

住みにごり

たかたけし

恐怖が大気圏へ突入

ネタバレ
2026年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ この静かに、だけど着実に濁っていく感じが本当に恐ろしい。
読後は暫く″ぞわぞわ″″ざわざわ″する感覚です。
人間の濁った部分全部かき集めたような作品かと思いきや、ふとした瞬間人間の澄んでるところが垣間見える。そのアンバランス差が絶妙で不思議なお話です。

退職した末吉が実家に帰ってくる所から物語が始まりますが、まーこの家族一癖も二癖もある。
父親は酒飲みのDVでキレ症、一言で言うとクソゴミ野郎。
母親は車椅子で介護が必要。ちょっといろいろ危うい発言多めで、相手をコントロールしたがる執着?野郎。
兄は無職の引きこもりで、凶暴性有り。行動が読めない。
姉は良い意味でも悪い意味でも無関心に近い。

その他のキャラも一癖も二癖もあり、腹にどす黒い濁りがある。
最初は兄やべー!となりますが、その後から親父やべー!母親やべー!末吉やべー!となります笑
(※他の出てくるキャラもしっかりやばい奴です)
お話が進むにつれて、兄がまとも?決してまともではないですが、そう見えてきます笑
兄は、母親と言う蜘蛛の巣から逃げれない状態なのかな〜と思ったり。
母親もなんか執着と言うか、なんかな〜、まぁ、あーなったのは理解は出来るが、自分の子供をコントロールする感じが怖すぎるんだよね。
1番理解出来なのが父親なんだけど、そのクソゴミカッパ頭の父親に執着し続ける女達も意味わからん。笑
なんか魅力があるんだろうな。理解はできないけど笑

末吉もだんだんおかしくなっていくの見ると、人間って育った環境も大事だけど、今現在の環境もかなり重要なんだと実感する。

てかこの出てくるキャラ全員、誰かに、何かに、執着したり、期待したりし過ぎてぶっ壊れてる気がする。
なんかみんな歪で変わってるのはいいんだけどさ、噛み合ってないんだよね。

9巻の終わりに母親が末吉に言った言葉もまじで不穏過ぎる笑
あれはなー。母親が昔の自分と、今の末吉を重ねちゃって出た言葉ではあると思うんだけどね。末吉にはキツいだろうな。
てかこれ、ゴールはちゃんと皆んな笑える様になるんかな?笑
姉もちょいちょい濁りが見えてきます。
怖い作品ですが、たまに笑える場面があってなんとも言えない気持ちになります。
最後いったいどこに着地するのか楽しみな作品です。

読んだ感覚的には《血の轍》を読んでる感じに近い″ぞわぞわ″″ざわざわ″だな〜と思いました。
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