あまりにリアルな方々にとってどうなのかは分かりませんが、少なくとも家庭にアンバランスがあった 私にとっては続きが気になって仕方がない作品となりました。
3巻無料に感謝です。好みとは真逆の絵柄で、しかも登場人物の多くが下品で気持ち悪すぎて、1巻しか読めなかったらやめていたと思います。1巻読了後は「半地下家族」鑑賞後とそっくりな感情を抱き、読んだ当日も薄気味悪い夢を見ました。あの映画同様、頭にこびりつく内容です。
現在9巻ですが、だんだんと得体の知れない引きこもりの長男の、人間らしい一面が見えてきて、逆にキャパオーバーになってだんだんと狂気を帯びていく弟の様子が、対照的ですが共通するものを感じます。人間って本当に面白いですね。長男は子供の頃何があったのか?
母親も母親で下品な夫子供を窘めつつ自分も言葉が汚かったり、何を考えているのかわからないのが不気味。結局子供を都合のいい道具としか見ていない点においては父親と同じです。(9巻で少し変わった?)長男が引きこもりになった原因も、きっと母親にもあるのでしょう。
姉は姉で自分の手は一切汚さないタイプ。ちゃっかりしていて嫌なことは善良そうな人間に押し付けて悪気なく人を苦しめます。まぁこの作品では一番まともに見えますが。
ただ、なぜ父親がここまでモテるのかは、まだ理解できません。今までの描写でも、吊り橋効果なのはわかりますがその程度で?という感じです。女性達が頭が悪いから?田舎だから?でもきっと総務部長(営業部長ではない(笑))になるぐらい売上成績が優秀だった訳だから、何か人を惹きつける魅力があるのでしょうね。今後の展開で理解できるといいです。
中学生の頃、村上春樹やシドニー・シェルダンを読んで気持ち悪いと感じましたが、この作品の気持ち悪さはそれに似ています。(もちろん絵の描き方も気持ち悪さを増幅させているので、小説とはまた違ったものがあるとは思いますが…)
でもずっと気持ち悪いだけでなくコミカルなところもあってちょこちょこ他の漫画の小ネタを挟んでくるので、少女漫画大好きな私でも読み続けられます。
主な話はどろどろしているのですが、全ての登場人物に汚い面も綺麗な面もあって、上手いタイトルをつけるなぁと感心してしまいました。
人間の生々しさが見事に描かれています。