高飛車皇女は黙ってない
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高飛車皇女は黙ってない

月煮ゆう/柊と灯/くろでこ

英雄とその隣にずっといる人の物語

ネタバレ
2026年3月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュータイトルは、4巻末幼い頃二人がお互いの関係性を語る場面での「ベリル」の言葉です。
まだこの4巻時点で主人公「クローディア」が帝国の皇女である事以外何も語られていません。何故ずっと命を狙われていたか等の背景も生い立ちも解らない中、ただその立場から逃げるのではなく、国にとって重要な人物になる事で自分の意思を通せる存在になりたいというのが心の内にあるようです。

この作品を4巻まで読んで、レビューを読みました。
沢山の方が様々な意見をお持ちなのは納得していますしそれを表現する自由もあります。
ただ、本作は第1章である4巻までを読んで評価してほしいなぁと思わずにはいられません。
私もお話の冒頭では、ありふれた断罪劇を身分の高い女性が横やりで、その真理を糾弾するお話だと思い込みそれほど惹かれませんでした。
けれどそれはエピソードの一つにしかすぎず次のエピソードが紡がれます。これも又世間にありふれた「悪役令嬢モノ」の似たような内容で、このジャンルをたくさん読んでこられた方なら一度は目にした物語の始まりだと感じられるのではないでしょうか⁉︎
二番目のエピソードの令嬢は四面楚歌の中全てを諦めかけていたのを、皇女さまがお節介にも関わりを持って助けていくという流れ。
この現状を打破していくのが誰なのか何なのかは物語それぞれによって違いますが、本作で主人公である皇女がどうして関わろうとするのか・・・それが大きな鍵となるのではないかと・・・
物語の進行中、端々にその匂わせというか伏線が張られています。
そして3つ目のエピソードは、冒頭、ヒロインポジで第3王子の自由な恋を唱えた、庶民から急に男爵令嬢になり貴族のなんたるか等何も理解していなかった女の子「ララ」。その後学園で無邪気に懐いてくる彼女に迫り来る危機を察し、それに対応していく皇女と従者。3巻末はとてもドキドキハラハラさせられました。

4巻までの舞台となった『ブラシオ王国』の王太子「エリック」、皇女に想いを寄せながらも〝暖簾に腕押し〟状態で、従者「ベリル」との言葉の応酬も楽しめます。

本作は皇女「クローディア」が自身の本当の願いを叶えるべく、様々な令嬢たちの困難を解決しながら、自身の足元を固め築き上げていく物語なのだと思います。
コミカライズの続きを待つのが辛くて、原作が気になっています。
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