皆様どうぞ私をお忘れください。 -エリザベートが消した愛-
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皆様どうぞ私をお忘れください。 -エリザベートが消した愛-

桃井すもも/もか

人の数だけ物語がある

ネタバレ
2026年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭、悪気なく蔑ろにされるエリザベートに読んでいて辛くなりますが、王女&王太子の後ろ盾を得た後は安心して読めます。
生家を逃げ出せたエリザベートと違って可哀そうなのは大人の都合に付き合わされるエミリオ君。(恐らく)周りの理解があって愛する人を手放さずに済んだとはいえ辛かったでしょう。侯爵夫妻は何故二人の婚姻を伸ばしちゃったのかな?何故結ばれた婚約か理解しているはずなので教育は結婚してからでも良かったのでは?まぁそのおかげでエリザベートが逃げ出せた訳ですが。
この物語ではっきり悪意を持っていたのは義母のみ。他は自分が大切な人だったってことかな。元凶になった義母と父親にはもっと思い知って欲しかった。こんな二人に育てられて残されたローズもある意味被害者。デマーリオみたいな家族後回しの勘違い人間はいるよね。気の置けない友人と言う言葉がある通り、大切な人ほど気を遣わないといけないのに。
物語は趣深かった。王太子→スヴェンと読者を転がせて、王太子の想いの先を滲ませる。上手いなこの作家さん、と思ったけど、聖水のくだりが全く同じ文章で長々繰り返されたのが唯一残念だった。
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