このレビューはネタバレを含みます▼
「コヒバニ」の方を少し読ませていただいた者ですけど、うーん、やっぱりこの作品も内容は基本的に同じかぁ、という感じです。結論からいうと、ツッコミどころが満載過ぎて溺愛よりもそっちの方にばかり気を取られる…。現代のコヒバニよりかはファンタジー異世界の設定なので、トンデモ展開のアラもまぁ薄まって見えますけど…
まず社会人の主人公が、彼氏に振られたトラウマから3万もぼったくられて怪しい石を買うという出だしから吹き出しました。良く言えばピュア、悪く言えば恋愛脳で頭が弱すぎる。
異世界に飛ばされて一人きりでベッドにいたはずなのに、一瞬の内に横に男が寝てるのも何?ワープしてきた?わけのわからないままキスされ襲われてるのにその男性の体を心配し始める主人公も謎。なぜそんな親切な気持ちに?心がピュアだから?
しかも後からちょっと優しい台詞を吐かれたくらいで「誠実な人なんだな…」て…いや誠実な人は初対面で押し倒してこないだろ。ピュアというよりチョロすぎて元彼に都合のいい女扱いされたのもさもありなん…という感じ。
全体的に、溺愛に至るまでのお互いの感情描写が雑で不自然すぎて全然共感できないです。手っ取り早くくっつけて後はひたすら甘々展開を描くのがこの作者さんの特徴っぽいけど、私には合いませんでした。
他にも主人の部屋から出てきた女性を襲おうとする公爵家従者とか(どんな教育されてるの?蛮族か)、人一人抱えてバルコニーに飛び上がる人間離れした元騎士団長とか(立体機動装置でもつけてらっしゃる?)、ファンタジーにしてももうちょい描写を自然な形にできないものかなぁ…と。
そういう所を気にせずにさらりと受け流しながら読める読者にはオススメかもしれないけど……諸々の矛盾をスルーしつつ、頭空っぽにして甘ったるい溺愛に集中するのは私には無理でした。ツッコむのに疲れたので、1巻でもう脱落です。