手を伸ばしたら、つばさ
」のレビュー

手を伸ばしたら、つばさ

山田ノノノ

えっち過ぎるえっちのタイミングが幸せ!

ネタバレ
2026年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本編を読み終え、大好きな里見くんに抱き抱えられた力良と、命が宿ったかのような里見君の表紙の瞳を見てじんわりウルウルしてしまいました。

「わかって__」の22ページ、誰も守ってくれる人が居なかった壮絶な過去を持つ里見君…力良を見る目には何も映っていなくて、まるで色がないような無の目。
「力良が意味をくれた」の192ページ、里見君の過去の闇を"あの音"をも払ってしまう前向きで明るい力良に翼をもらえ同じ未来を見ることができた里見君。
同じ角度だけど全く違う意味と表情が描かれていて、でもその2つのシーンから感じるのは同じ、美しくてカッコ良い里見君。
引き込まれ目が離せなくなる…どちらの里見君も凄く圧倒されてしまう。

「力良だけ俺の秘密を見て力良は見せないのずるい」と下を脱がされTシャツを咥え見せるシーン…立っている力良が美しく、とてつもなくえっち…素晴らし過ぎてもはや芸術!!
…でも読者は知っている…そのTシャツがダサTだということを!力良のそれすらも可愛い。

どうしても手に入れたかった力良と想いを伝え合う事が出来てえっちな事をしてるのに、力良が見た里見君の目はガラス玉のように何も映っていない…どれほど傷つき苦労して来たかを想像してしまい心が痛くてとても辛く悲しい…ノノノ先生もおっしゃっていた…里見君は子供時代、自分の身体を隠す為にどう過ごして来たのだろうと…。

力良を通して里見君の瞳を見ているような感覚になり、力良の感情がとても近くに感じることが出来て不思議な感覚に陥りました。

「力良ただいま」のシーン…怪しさと怖さに襲われるけど2周目読んだ時には全く違う感情で読めてしまうのがこの作品のとても面白い所の一つだなと感じました。
この場面だけじゃなく作品全体からそう感じることが出来ました。
(…でも里見君が子供時代に受けた「肌を破る針の音」のシーンだけは何回読んでも大人達がクソすぎる感想は変わらない)…ノノノ先生、里見君を笑顔にしてくれてありがとうございます感謝←(力良Tより)
1周目を読んだ時の感情を忘れてしまう作品ってあるのですが、この作品は初めて読んだ時の思いも今読んでいる思いも忘れたくない…いつまでも大切に持っていたいと思う作品でした。

里見君と力良の幸せなその後の姿にまたいつかどこかで会えますように…二人の幸せな日々にいつまでも光が降り注ぎますように…。
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