この手を離さないで【単行本版】
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この手を離さないで【単行本版】

咲本﨑

心から伝えたい!作品に出会えて良かった!

ネタバレ
2026年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み終えたくなくて2人をずっと見てたくて何回も引き返しながら読みました。
丁寧に描かれたストーリーがひとつひとつ繊細で美しい線とマッチして辛く苦しいシーンでもしっかり受け止め細部まで目を凝らして見てしまうほど全てが素晴らしくて…惚

雅が両手に林檎を持って食べるあのシーンすら一生懸命食べる姿が赤ちゃんみたいで可愛いくて…いや違った…そうじゃなかった…痩せ細った小さな雅を見てハッとした!食事を与えて貰えなかったから食べ方が幼かった!ジメジメした散らかった部屋も押し入れが居場所だった雅は片づける事を知らなかった涙
(雅父αは雅が餓死してもきっと迷惑に思うだけ、最終巻まで雅両親を夢物語にせずリアルに描写してるのが良かった。咲本先生の誠実さがとても伝わる)

弟がくれた半分こしてこっそり食べたドーナツと共に思い出す雅と弟の愛らしい笑顔
「僕がいないとご飯も食べられない…俺がいるから…何も心配いらない」…そう言ってた弟αが親に毒され兄を犯しそうになる、父と同じ暴言を雅に吐きまくる…読んでて弟が憎いと感じるほどなのに雅と弟の感情がとても分かりやすく丁寧に描かれ気づくと嫌悪感が消えていた。
半分じゃなく1個ずつ食べているかじりかけのドーナツの絵で今の二人を表現する咲本先生のセンスがとても好き。

…壮絶な過去を持つ雅にとって1歩踏み出すのは大変でそれを言葉にし伝えるのは想像を絶する…でも時間がかかってもちゃんと晴斗αに伝えてて…晴斗の雅大好きが溢れる笑顔がいつも雅を照らし雅の背中をそっと押し一緒に踏み出す。

晴斗の独占欲強めなのもαらしくて素敵だし面白いし、ずっといい男!
晴斗が嫉妬するお話…2人の大喧嘩は真剣だったけど、読んでて可愛かったし愛おしかった。
花火のシーンの2人の表情が…まあ!…素敵!
すっごく2人らしさが出てて…何回も戻って読みを繰り返し…進めなかった笑

こうなったらいいな♡の、夢のようなシチュがいっぱい詰め込まれてて幸せ過ぎます。

大学生になり、すれ違う生活が増えて寂しくて泣いてしまう雅が可愛い…寂しくて晴斗の服をいっぱい抱きしめて寝てるΩちゃん雅を見せてくれて咲本先生ありがとう…拝

作品タイトル「この手を離さないで」がその時のストーリーによって感じ方を変えながらずっと作品に寄り沿い続けていました。

晴斗家族や友達の距離感が秀逸過ぎて堪らなかったです。
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