夜分に吸血失礼します。
」のレビュー

夜分に吸血失礼します。

あみだむく

かなり面白い。

ネタバレ
2026年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ (26・4/26追記)今3巻まで読み直してみたら、ちゃんとBLだなと思った。愛(Love)ってかなり難しくて、BLジャンルとしてよく描かれるのは性愛、セありきの交友だけど、3巻の小夜さんが山寺ちゃんを抱きしめるところは凄く愛情を感じて、これもBLかってなった。普段セ描写の多い、例えば執着ものや兄弟ものを読んでいると「BLってこういうもん」って思うだろうけどそれは既に描かれているものってだけでそれの全てがBLってわけじゃない。私達はただの読者でBLってものがどれまでの範囲のことを指して、作中ででてくる愛がなんの愛かなんてわからない。元々思っていたことだけど、漫画のジャンル分けなんてそんなに大きなことではないと思う。そんなの作者さんがどういうつもりで描いたかで選んでいいじゃん。それで★2つけるのはなんだかなと思フ。
青年漫画でもなんでもこの漫画のもつ良さは変わらないし、BL漫画にすることで読む人が少なくなる!って思う人もいるだろうが、意外とジャンルの垣根なんて自動おすすめ欄の通知で飛び越えられるもんだと思っているので、やってくるひとはBLジャンルになっててもちゃんとやってくると思うよ、私は。私はこの作品だいすきだよ。

ぜんっぜんラブラブじゃない。小夜さんもうすうす感じてるけど山寺くんはかなり危険な精神性してると思う。好意はべつによせてないけど、この危なげがありすぎる青年をしっかりかっちり現世に引き止められるのは小夜さんしかいないんだろうな。ぱっと見は愛想がいいし本人も裏の面は見せないよう振る舞うだろうし、その後ろ暗い部分を山寺君が見せられるって意味でも。そして人の世から着実にはなれていく小夜さんを人の世に留められるのは山寺くんだからこそなんだろうな。

序盤にでてくるちびっこ吸血鬼ちゃんがいいです。彼女がいることで小夜さんの人間性(吸血鬼性)がわかるし、メイに寵愛をうけるのも、この時点だと理由がわからなくてもまあなんかこれだけの人格者だったら彼女にとってなにかしらな大事なひとなんだろうなと納得できるし、その後の前世の話もすっごく楽しくよめた。

転生ものではないけど、BLでもありすぎないけど、どちらにも橋渡しした唯一無二の面白さ!新刊の表紙もチョコレートみたいでいい。巻を重ねるごとに表紙がオサレになっている気がする。
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