このレビューはネタバレを含みます▼
悪役令嬢が突然の覚醒、転生者であった記憶を取り戻しバッドエンド回避の為に動き出す・・・というよくあるお話。
とにかく作画が綺麗で見やすい。
魅力ある作画担当の先生との相乗効果が凄い。
覚醒前は婚約者である王子に執着する様に王子が辟易しており、忌み嫌われる立場に陥っていた。
覚醒後は愛情もないしさっさと縁切りでお1人様ライフを楽しもうと画策。
溺愛片鱗のある父と兄を篭絡し着実に計画を進めていく・・・はずが、聖剣を意図せず入手してしまったり、意図しない人の心を掴んじゃったりイレギュラーな事が起こる。
日々の全てを研鑽や王子への執着の為だけに費やしていた習慣を捨て、自身の為に時間をフルに使い始める。
同学年の友達を作り、お茶をしながら談笑、手作りの菓子を振舞う、男子生徒とも気兼ねなく話をする。
彼女はありとあらゆる時間全て犠牲にして王子に執着していたが、解き放たれた鳥の様に普通の学園生活を満喫。
王子は寄り付かなくなった彼女を自分の気を引く為の新しい手法だと疎ましさを隠さない変わらないスタンスだが、周囲の人間は彼女への印象を好意的に変えていく。
側近も真に彼女と向き合うべきと王子に苦言する。
実際、覚醒前の執拗な執着も王子の助けになっていた。
彼女の牽制で周囲に女生徒が過度に群がって行動を妨げられる事もなかった。
彼女が王子が務める生徒会を支える事で業務も捗っていた。(生徒会役員の怠慢を気付いていなかった)
彼女が去ってその片鱗を感じていく。
そして王子の傍で彼女を見続けていた側近は素の彼女を知り魅かれていく・・
って非常に面白いんですよ!これからなんですよ!
王子は逃した魚の大きさを実感しつつはあるが、チラ見え未練以外まだ大後悔に至ってないんですよ。
側近の猛アタックに戸惑う彼女を楽しむのもこれからなんですよ。
何より原作ストックは潤沢にあるんですよ。
なぜこの高クオリティ作品を打ち切りエンドで突然終わらせたのか。
原作の第一部終了寸前から突然のワープで原作最終話を接着した形。
最終話の内容からして原作も無理矢理の打切り臭い。
あれだけ長編なのにまとも始末付いてるのが王子の話だけ。しかも取って付けた様な。(例の薔薇園のお話)
原作者サクっと新連載開始と、原作とコミックが同時期に同じ締め括りという点で色々考えさせられる。
作画担当の先生の次回作に期待します!