悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場
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悪役令息レイナルド・リモナの華麗なる退場

遠間千早/仁神ユキタカ

恋愛・推理の2要素が高レベルで融合してる

ネタバレ
2026年4月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小説ではなかなか見ない評価の高さにつられて読んでみましたら、思った以上に面白かったです。まず主人公のレイナルドの為人から何から…やる事なす事どう転んでも面白い事にしかならなくて笑いしか出てこなくて楽しかったです。鈍感というか、転生者なので知らないだけという失敗もあるけど、多分そもそもの性格が鈍臭いのかな?大体のことが、レイナルドの思惑から大分外れた結果になるので可笑しかったです。

そんなレイナルドが、明るく楽しく悪役令息を脱却しバッドエンドを回避する…よくある異世界転生ものだと思っていました。実際、わちゃわちゃしながらグウェンドルフとのラブストーリーだけでも及第点だったと思います。だけど、さすがなのは悪役令息にまつわる事件で、これがしっかり練り込まれていて予想より複雑で入り組んでいて、推理ものとしてもかなり優秀だったと思います。

伏線に関しては数も種類も豊富で、伏線と分かるもの分からないもの・伏線としての重要度が高いもの低いもの・恋愛系と推理系、またはその両方に関係する伏線など、多種多様で「あの時の…」と思うことが何度もありました。恋愛と推理の相乗効果で満点の面白さでした。

特に私は「不可逆的(修復不可能)設定」が面白くて斬新だなと思いました。今まで読んできたゲームの世界に転生するものは、「主人公が設定なり展開なりを熟知した上でバッドエンドを回避する」可逆的(修復可能)パターンでした。

それが今回は「主人公なのに、そういうゲームがある事と噂程度に薄っすら結末を知っているが、ほぼ何も知らない」状態でストーリーが進むので、方向修正できてるのか、トラブル回避できてるのか全く分からない…不可逆的(修復不可能)な設定を背負わされ奮闘する点に面白さがあったと思います。
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