このレビューはネタバレを含みます▼
原作が面白かったので買いました
原作は⭐︎5、追加されたマティアス関連が不快なため-⭐︎3、そんな感じ
王都ではデカ女として恋愛対象外だったヒロイン。家を出て違う民族の血が入った北方に渡ったら、そこではほどよく可憐な体格の若々しい美少女と見做されて突然のモテ期到来…という話。
愛されモノは塩梅が非常に難しいジャンルだと思いますが、これは描写に嫌味がなくて好みだったので応援の気持ちで購入
しかし追加された文章が微妙なのが残念。
追加キャラの試練要員であるマティアス(表紙の金髪)がまったく好きになれない。
この男からは「仇なすようなら可愛い顔を真っ二つにしてやる」「可愛がられてるようだが、若い時期が終わったら用無し」とか、ギョッとするような言葉が飛び出す。
前者に至っては主人公がサビ残で努力して浮かせた資金を突然の出費の補填に使わせてもらっての言葉ですよ、とんでもなくイヤな男だなとしか思えなかった。普通その時点で見直すだろ! 観察力がずば抜けていて密偵に向いてるとか、変に主人公のスペックを盛ったのも必要のあるシーンだと思えない。
辺境を案じる頭脳派面されてもなぁ…都合のいい悪役をイケメンにして、イケメンにしたから退場させられない言い訳でしかない。痛い目を見ないのも辛いところ。
この作品は逆ハーじゃない愛され+穏やかな恋愛モノだと思っていた。それが面白かったのに、雑に試練が立ちはだかってくるとは思っていなかったので、イメージが違って心底がっかり。
続編も含めて、これじゃ凡百の嫌われ系からの愛されでしかない。この作品に感じていた魅力が失われてしまった。
あと、「産むんじゃなかった」とまで本人に言い放った実母がやたら主人公に庇われるのはちょっと本当に納得いかないかな。
実は母なりに主人公を心配して厳しくしました〜みたいな雰囲気だけど結構自ら主人公を虐めてますよこのお母さん こっそり路銀を用意してあげた程度で取り返せる発言と行動ではない
終盤、愛されて心が豊かになった主人公が母を哀れみその気持ちを思い一人寄り添う、程度に抑えた方が良かったと思う。
母親関連は原作からそうなのですが、マティアスに関しても主人公まったく怒らないんですよね。
聖女アピールなのでしょうが、怒るべきところで怒れないのは結局自分を大事にしていないわけで、主人公の印象が下がるだけになってしまっている。