コータロー君は嘘つき 分冊版
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コータロー君は嘘つき 分冊版

緒之

どうしよう

ネタバレ
2026年5月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ いつも新話を心待ちにしているのと同時に 読み始めに気合がいるの

コータロー君とみのりちゃんの ほのぼのウブでかわいい恋模様には 最初から
どこか常に不穏で暗い影が付き纏っていた。
特別なチカラを持ちながらそれを誇示することなく
穏やかで人当たり良く どこか謎めいたコータロー君は 大人びて見えて。
みのりちゃんへの執着は みのりちゃんサイドからすると どこか突然感があり
コータローくんが何を どんな本音を隠し持って みのりちゃんとの距離を詰めていってるのかと
最初は疑心暗鬼感をうっすら持ちつつ見守っていた。

だけど コータロー君がみのりちゃんにひた隠しにする 2人の本当の出会いや
彼の経験してきた衝撃的な幼少期を知るにつれ
孤独な存在として生まれついたコータロー君にとって みのりちゃんの存在は
こんなに切実に求めざるを得ない 特別でかけがえのないものだったんだと知って切なくなった。
それは 自分の力ではどうにもならない渦に ジワジワとひとりなすすべなく飲み込まれながら
それでも運命を恨まないように 周囲を傷つけないようにと 張り詰めた糸のようなココロを
周りにひた隠しに生きてきた 孤独なコータロー君を包み込む
温かくて優しい 唯一の光なんだろうなと思った。
縋らないと保てない 砂漠でのオアシスのようなそれくらいの切実さで求めてる。

まだ自分のココロを守る術も確立していない 幼いコータロー君に
暴力的に刻み込まれた”テレパスの最期“は あまりにも過酷で悲しい。
彼が懸命に 彼しか出来ない方法で守り続けた 大切な 特別な存在であるみのりちゃん。
彼女の幼いココロを守るために あの瞬間 新しい力を発動させてしまった事で もしかしたら
彼が彼として居続けられる短い時間を 更に縮めてしまったかもしれないと思うと ひたすら悲しい

そこまでして守ってきた みのりちゃんの記憶が 重なる偶然に導かれるように 解けていく様と
コータロー君の中で始まった終わりへのカウントダウン
壊れていく彼 解かれた過去の記憶 ⋯どうなっちゃうの?
つら過ぎて でも 最後までシアワセに過ごせる道があると信じたくもあり葛藤が半端ない

テレパスは脳の機能障害なんだって設定は 新しくもあり リアルっぽくもあり。
彼は彼女は どんなラストに向かって どんな選択をするのか
正座して その終着点を見守ります
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